フューチャーアーキテクトは、同社が独自開発したスマートフォン上で稼働するAI-OCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI(AIを搭載した端末が収集したデータを端末内で処理し、推論・学習をおこなうことで瞬時に判断を出す技術)」を倉庫業務に導入することで、出荷作業を効率化するサービスを本格展開した。
すでに複数の物流事業者で導入が決定しており、初の案件となる鴻池運輸では、2024年4月より業務での実運用がスタートしているという。
同サービスは、紙の出荷指示書を複合機で読み込んだPDFや、CSVなどのデータをスマートフォンに取り込むと「Future EdgeAI」が配送先や配送時間などの条件を自動で判別し、担当作業員ごとの指示書を作成。作業員が、スマートフォンに表示された指示をもとにピッキング対象の製品を撮影すると、Future EdgeAIが自動で製品を照合し、個数を突合して作業実績を記録する。
これにより、紙の指示書を目視する作業がなくなり、作業員の負荷が大幅に軽減する。また、業務のデジタル化によって作業内容や要した時間を記録できるため、さらなる業務改善と効率化にも期待ができるという。
フューチャーアーキテクトは、現場での業務運用に対応した個別のカスタマイズも手掛けており、同サービスについて、物流事業者のみならず建築事業者、造船・プラント・重機事業者などの現場業務で幅広く適用可能だとしている。