フィードフォースの「App Unity」は、グループ会社であるリワイアと共同で、ShopifyストアのユーザーIDを活用し、外部サイトを含めた複数のID統合を低コストで実現する「App Unity IDP」をリリースした。
これにより、企業は管理する複数のサイトや顧客接点を横断して、IDに紐づく膨大なデータをもとにマーケティングに関わる企画・施策実行ができるようになるという。
「App Unity IDP」とは、Shopifyストアでユーザーが保有しているログインIDを利用して、外部のサイトやコミュニティサイトにログインできるID統合サービス。ユーザーは一つのIDとパスワードで自社の持つ複数のサイトを横断して利用(ログイン)が可能となる。
導入企業は複数のサイトの顧客情報をShopifyで統合管理でき、同時にShopifyの顧客情報を外部サイトやコミュニティサイトにも連携して、各サイトの施策に活用することができる。
また、「App Unity IDP」は、個別のカスタマイズが可能で、パーツを活用した開発により迅速かつコストを抑えて実装が可能。さらに導入とその後の運用に関しては、フィードフォースとリワイアが共同でサポートを提供するという。
同サービスの導入メリットは、次のとおり。
顧客データの統合
ShopifyストアのユーザーIDを活用し、外部サイトを含めた複数のIDを統合。様々な顧客接点で収集されたデータの一元管理を実現する。これにより、複数のブランドサイトで収集されたデータを総合的に分析し、より正確なセグメント設定やマーケティング施策の展開が可能となる。
顧客のブランドサイト間での移行性向上
顧客が複数のブランドサイトを移動する際に、再度ログインする手間がなくなる。これにより、顧客のブランドサイト間での移行性が向上し、複数のブランドサイトの利用機会増を図ることができる。
顧客分析・顧客理解のパフォーマンス向上
オウンドメディアやECサイト、コミュニティなど各サイトに分散していたファーストパーティデータの一元管理・蓄積・分析を実現。マーケティングプロセスにおけるパフォーマンスの向上が可能となる。
「App Unity IDP」コマースとコミュニティの顧客情報を統合
ID統合を実現するサービスとして、オンラインコミュニティプラットフォーム「commmune(コミューン提供)」「coorum(Asobica提供)」と連携。コミュニティで得られる顧客データをコマースサイトでの購買データと統合することで、ロイヤルカスタマーの把握やペルソナ作成など深い顧客理解を実現する。
「App Unity IDP」では今後もID共通化・活用領域での機能開発として、ID統合によって蓄積した顧客情報の分析・活用のためのCDP機能、該当データを外部のプラットフォームと安全に同期・接続するDCR(データクリーンルーム)連携機能まで、一気通貫で提供できるようにする考え。加えて、LINEやメールによるCRM、ポイントやランクプログラム、店舗やアプリとの連動、 コミュニティツールとの連携、生成AIの活用も強化するとしている。