「2013年、12のオンライン詐欺」は以下のとおり。
1.危険なクリスマス向けモバイルアプリ
有名人や企業の推薦文が掲載され、一見すると公式ソフトウェアに見えるアプリが、実は個人情報を盗んで送信するための不正なアプリである場合も。犯罪者は、着信通話やメッセージをリダイレクトして2段階認証システム(第2段階ではモバイルデバイスにコードが送られる)を迂回できるようにしている。
2.年末年始のSMS詐欺
アプリケーションの正規なインストーラーに見せかけてAndroidユーザーを欺き、即座にスマートフォンへの無制限のアクセス権限を悪用して、ユーザーの許可なしに高額な料金がかかる番号にSMSメッセージを送信する。
3.人気ギフト詐欺
危険なリンクや偽のコンテスト情報をソーシャルメディアに投稿したり、フィッシング詐欺メールを送信して閲覧者を誘惑し、個人情報を提供させたり、デバイスにマルウェアをダウンロードさせたりする。
4.年末年始の旅行詐欺
偽の旅行チケット販売のリンクや告知は珍しくない。感染したPCに電子メールのユーザー名とパスワードを使ってログインすれば、ソフトウェアキーロガーやハードウェアキーロガーなどを仕込むことが可能になる。ホテルのWi-Fiでは、使用する前にソフトウェアのインストールが必要と表示されることがあるが、これに「同意」すると、コンピューターがマルウェアに感染してしまうことも。
5.危険な電子グリーティングカード
年末年始の挨拶のための正規の電子グリーティングカードと思いきや、そこに含まれるリンクや添付ファイルを安易にクリックすると、トロイの木馬やウイルスなどのマルウェアをダウンロードしてしまう場合がある。
6.偽のオンラインゲーム
グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto)の完全版をダウンロードできるとしているサイトには、マルウェアが仕込まれているケースが多く、ゲームに組み込まれているソーシャル・メディア・ページにプレーヤーの情報がさらされてしまう場合もある。
7.配送通知詐欺
注文品の配送状況を知らせる配送通知に見えて、マルウェアなどの有害なソフトウェアを広めてコンピューターやデバイスに感染させようとしている偽通知も。
8.偽のギフトカード
ギフトカードや箱入りのギフトカードの独占販売を騙る虚偽広告で宣伝を行い、消費者にオンラインで偽物を買わせようとすることがある。
9.年末年始を狙うスミッシング
年末年始にはギフトカードのメッセージでSMSを用いたフィッシング詐欺の一種であるスミッシングの手口がよく使われる。銀行やクレジットカード会社を装い、「セキュリティ確保のため」と言って情報を再度入力するように要求してくる。SMSメッセージに、クレジットカード番号の最初の数桁を引用して、安心だと思い込ませようとするケースもある。
10.チャリティ詐欺
偽のチャリティ事業サイトを設置して寄付金を着服しようとする。
11.出会い系詐欺
現在では個々のニーズに特化した非常に多くの出会い系サイトがあり、画面の向こう側にいる人物の素性を正確に知ることが難しくなっている。オンラインの友人から送られる多くのメッセージには、フィッシング詐欺が仕込まれている場合があり、ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報などの個人情報に勝手にアクセスされてしまう恐れがある。
12.偽のネット通販業者
偽のネット通販サイトを立ち上げて、お金や個人データを盗もうとする。