LINEヤフーでは、同社が保有する約630万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。
今回、日本全国の13歳~79歳までを対象に、インターネットでの調べものに関する調査(スマホを使って何をどのように調べているのか、その検索方法を利用する理由や年代別の傾向)を実施し、その結果を発表した。
インターネットでの調べものに「スマホ」を利用する人は9割以上、「パソコン」は4割弱
インターネットでの調べものをするときに使っているもの1位は「スマホ」で9割以上と圧倒的に高く、すべての年代で9割以上となった。2位は「パソコン」で4割弱となり、男性20代以上では5割前後と高くなった。3位の「タブレット」は、10代でほかの年代に比べ高い傾向となった。
また、今年の調査で新たに選択肢として追加した「スマートスピーカー」は、3%。2021年に実施した調査結果と、傾向に変化は見られなかった。
スマホでの調べものは「Google」の利用が圧倒的 女性20~30代は「Instagram」が2位
スマホで調べものをすると回答した人に普段利用するサービスを聞いたところ、「Google」で検索するという人が約8割にのぼり、圧倒的な割合で1位に。2021年の前回調査と比較すると、調べものに利用する割合が伸長しており、特に60代では9ポイントと大きく伸びがみられた。2位以降は「YouTube」や「Yahoo! JAPAN」が4割台で続いた。そのほか、「Instgarm」や「X(旧Twitter)」などのSNSサービスが3割台で上位に入った。
7位の「TikTok」は、全体で見ると1割超だが、女性10代では5割弱と高い割合に。前回調査と比較すると、全体でも伸びており、特に10代~20代の女性では、10ポイント以上増加していた。
9位は、「ChatGPT」が1割未満ではあるもののランクイン。男性10代ではほかの年代よりやや高い傾向だった。10位の「Pinterest」は、全体では1割未満となったが、女性10代では2割を超え、ほかの年代と大きな違いがみられた。
続いて男女年代別の結果を見ると、すべての年代でGoogleが1位となったが、2位以降には傾向の違いがみられた。
男性の場合は、10代~30代で2位に「YouTube」、3位に「X(旧Twitter)」がランクイン。「YouTube」は男性10代で7割超と高く、「X(旧Twitter)」は、男性10~20代で5割を超えていた。男性40代以降は「Yahoo! JAPAN」が5割以上の割合で2位に入った。
女性は、10代で「YouTube」が、7割超と高い割合。次いで3位に「Instagram」が入った。「Instagram」は女性20~30代では2位にランクインし、特に20代女性では7割を超えており、1位の「Google」との差もほかの年代に比べ開きが小さくなっている。
女性40代以降では、上位3位は男性40代以降と同じ結果になり、「Google」「Yahoo! JAPAN」「YouTube」となった。
若い年代ほど、検索サービス以外の「YouTube」や「X(旧Twitter)」、「Instagram」など、SNSや動画サービスを利用する割合が高い結果となった。
それぞれのサービスで調べるジャンル、使う理由
次に、それぞれのサービスで調べるジャンルやそのなかでもっとも使っているサービスを使う理由などをたずねた。そのなかで「検索サービス(Google、Yahoo! JAPANなど)」「X(旧Twitter)」「Instagram」「TikTok」「AIチャットサービス(ChatGPT、BingAI、Bardなど)」をピックアップした。
検索サービス
調べるジャンルは、「わからないことば/人」が6割以上に。使う理由では、ほかのSNSサービスに比べ、「使い慣れている/いつも使っているものだから」が圧倒的に高い結果となった。
調べるジャンルでは、ほかのサービスであまり上位に入らなかった「グルメ情報」や「旅行/お出かけスポット」が5位以内に入る結果に。使う理由2位の「自分の興味があること/気になることが出てくるから」や3位の「ハッシュタグからいろいろ探せる/調べられるから」は、ほかのサービスと比べて高い傾向となった。
X(旧Twitter)
調べるジャンルでは、「最新のニュースや話題のできごと」は検索サービスと同様に高い結果。使う理由では、1位の「最新/リアルタイムな情報を得られるから」と3位の「他の人の反応や感想などがわかる/参考になるから」が、ほかのサービスと比べて高い傾向となった。
TikTok
調べるジャンルは特徴的で、「音楽/ダンス」や「トレンド/流行」が上位に。TikTokで調べものをする人は、女性10~20代の割合が高く、若年女性で興味のあるジャンルが検索されることが多い様子がうかがえる。使う理由2位の「おもしろい情報を得られるから」が3割超となり、ほかのサービスに比べて高くなった。
AIチャットサービス
AIを調べものに利用する人は、男性10代~20代が多い影響か、調べるジャンルは、「仕事/勉強に関すること」が約5割。調べものとしてAIを1番に利用する人の数は少数のため参考程度だが、使う理由としては、「効率的に情報を集められるから」「会話する感覚で探せる/調べられるから」が上位2位となり、AIチャットサービスならではの特徴的な点が上がった。
調査について
- 実施時期:2023年9月16日~9月19日
- 調査対象:日本全国の13歳~79歳のLINEユーザーである男女
- 有効回収数:64万5,736サンプル
- 集計対象:有効回収数のなかからランダム抽出した4万9,839サンプル ※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
- 調査方法:スマートフォンウェブ調査