大日本印刷(以下、DNP)は、新たにイスラエルのIdomoo Ltd.(アイドゥム)との協業を発表。同社が提供する「next generation video platform」を導入し、より安全・安心な環境でパーソナライズド動画の生成・配信を行えるサービスを販売開始した。
DNPが提供している顧客コミュニケーション施策と同サービスを組み合わせ、新たなマーケティング施策を提供する。
「next generation video platform」によるパーソナライズド動画サービスの特徴
高水準のセキュリティ環境で動画を生成
Idomoo社では、個人データを動画のテンプレートにかぶせる従来の「オーバーレイ技術」ではなく、個人データを直接埋め込んだ状態で動画を生成。そのため、生成後に動画の内容を書き換えることが不可能となり、情報が改ざんされるセキュリティリスクが大きく低減される。
また、動画生成に用いる個人データには適切に暗号化処理を施し、動画生成後に即座に削除するなど、適切なデータ取り扱い方針に基づいて、高いセキュリティ環境を構築している。
動画内容の個別化・最適化
企業などの顧客1人ひとりの氏名や利用するサービスの内容などの情報を表示する動画を瞬時に生成。性別・年代・契約期間などの属性や条件に応じて、動画のシーンの選定や並び替えを自動で行うことで、数千万以上の対象者ごとに適したシナリオの動画を高速に生成・提供する。
また、企業の最新情報を常に自動で動画にアップデートできるため、対象者の情報や視聴環境などに応じて、それらの情報をリアルタイムで反映することも可能に。さらに、作成時にプログラミングのコード入力が不要で、動画の作成時間を短縮できることに加え、個人データの配置場所などの制限がなく、柔軟性の高いデザインが可能となる。これにより、従来のオーバーレイ技術ではできなかった導入速度と動画演出を実現する。
インタラクティブ機能を実装
動画内に、アンケートの選択肢や、個別化した製品・サービスの案内ページや購入ページ、問い合わせ先などにリンクするボタンなどを設置可能。顧客となる生活者自身の回答やクリックによって動画がインタラクティブに切り替わる、
動画内でのアクションがほかのシステムと連動することで、より快適な動画体験の提供と行動喚起につながるとしている。同時に、顧客のアクションを統計データとして収集し、動画設計の改善に活用可能とのこと。