マネーフォワードは2023年8月18日、同社のグループ会社であるマネーフォワードケッサイとBiz Forwardが、企業間後払い決済・請求代行サービス「マネーフォワード ケッサイ」とクラウド型BtoB請求代行サービス「SEIKYU+」において、納品書のやり取りが発生する物販企業・EC事業者向けのインボイス制度対応機能の提供を開始したと発表。これにより、ユーザーは納品書単位で消費税計算をする場合でも、インボイス制度の要件を満たしたインボイス(適格請求書)と適格返還請求書の発行が可能となる。
物販企業・EC事業者においては、取引の際に納品書のやり取りが多く行われており、納品の都度、消費税計算が発生している。しかし、インボイス制度では1つの請求書につき、税率ごとに1回の端数処理を行うのが原則となっている。そのため、納品書ごとに消費税計算をする従来の商習慣では、納品の都度インボイスを発行・保存しなければならず、請求業務の負担が増加してしまうという声が上がっていたとのこと。
今回追加された新機能では、納品書の代わりとなるインボイス制度の記載要件を満たした取引明細書と請求書を発行することで、これまでの消費税計算方法を継続したまま、ひと月の納品分を1つのインボイスにまとめて発行できる。
また、適格請求書発行事業者に求められるインボイスの写しの保存に対応。発行したインボイスは、クラウドからダウンロードが可能となっている。なお、両サービスとも、改正電子帳簿保存法の法的要件を満たしている。