JR九州は、同社グループで物流事業を担うJR九州商事と協力し、新幹線輸送に駅までの輸送と駅から先の輸送をプラスした新サービスと、緊急輸送に対応する新サービスの実証実験を開始した。
同社は、2021年5月18日に新幹線荷物輸送をスタート。サービスエリアの拡大や在来線を活用した荷物輸送、大ロット輸送の実証実験などをこれまでに行ってきた。その結果を踏まえ、今回の新サービス実証実験を開始。本格導入に向け、ニーズの高い区間や時間帯など検証し、社会課題に寄与するJR九州グループならではの物流事業構築を目指すとしている。
従来の幹線輸送を新幹線に切り替えることで、ドライバーの効率的な働き方が可能となる。また、自動車と比べて鉄道貨物輸送のCO2排出量が圧倒的に少ないこともメリットだという。
同社は今後、モーダルシフトの担い手として、物流業界の課題解決に寄与するだけでなく、新たな商流を生み出すことによる販路拡大や安定的なサプライチェーンの構築、速達性が必要な医療・半導体分野の物流を担うことによる社会課題の解決などを通じて、九州全体の「持続可能な発展」を物流で支えていく考え。