MMD研究所は、「化粧品のEC購入とセルフAI診断に関する調査」を実施した。同調査結果の詳細は、次のとおり。
初使用の化粧品、各ジャンルのEC購入経験は「スキンケア」54.4%、「ベースメイク」が52.6% 「店舗よりも安く手に入るから」が魅力
回答者全体のうち、化粧品を購入すると回答した3,435人を対象に、初めて利用する化粧品のEC購入について聞いたところ、「購入する」と回答したのは「スキンケア(n=3,346)」が54.4%ともっとも多く、次いで「ベースメイク(n=2,757)」が52.6%、「チーク(n=2,388)」が52.3%となった。
続いて、初めて利用する化粧品をECで購入すると回答した1,915人を対象に、ECで購入する理由について聞いたところ(複数回答可)、いずれの商品も「店舗よりも安く手に入るから」「時間を気にせず選べるから」「クチコミを確認したいから」が上位3位に入ることがわかった。
初めて使う化粧品をEC購入経験がある人の77.5%が失敗経験あり 失敗の内容は「期待していた使用感ではなかった」
初めて利用する化粧品をEC購入すると回答した1,915人を対象に、購入失敗経験について聞いたところ、「失敗した経験がある」と回答したのは77.5%。これを項目別でみると、ベースメイク(n=1,555)が73.5%ともっとも多く、次いでリップメイク(n=1,529)が73.1%、スキンケア(n=1,877)が70.9%となった。
続いて、初めて利用する化粧品のEC購入で失敗した経験があると回答した1,485人を対象に、失敗した内容について聞いたところ(複数回答可)、もっとも失敗経験の割合が多かったベースメイク(n=1,143)は「期待していた使用感ではなかった」が31.1%ともっとも多く、次いで「自分の肌に合わない色を選んでしまった」が29.2%、「自分の肌質に合わなかった」が28.3%となった。
セルフAI診断の認知は50.8%、利用経験は10.3% ともに「肌質診断」が最多
回答者全員を対象に、何かしらのセルフAI診断の認知~利用意向について聞いたところ、認知は50.8%となり、「利用したことがある」と回答した利用経験は10.3%となった。認知者の「利用したことはないが、今後利用してみたい」と未認知者の「今後利用してみたい」を合わせた利用意向は51.3%だった。
回答者全員を対象に、何かしらのセルフAI診断の認知~利用意向について聞いたところ、認知は50.8%となり、「利用したことがある」と回答した利用経験は10.3%となった。認知者の「利用したことはないが、今後利用してみたい」と未認知者の「今後利用してみたい」を合わせた利用意向は51.3%となった。
セルフAI診断を参考にする人の6割超がおすすめされた商品をその場で購入経験あり
初めて利用する化粧品をECで購入すると回答した3,435人を対象に、新型コロナウイルス流行後に参考にする情報について聞いたところ(複数回答可)、「クチコミ」が17.7%ともっとも多く、次いで「SNSの投稿」が12.6%、「ブランド・メーカーのWEBサイト」が12.0%に。
次に、初めて利用する化粧品の購入においてセルフAI診断サービスを参考にすると回答した245人を対象に、セルフAI診断サービスでおすすめされた商品をその場で購入した経験について聞いたところ、「経験がある」と回答したのは63.3%だった。
調査概要
- 調査期間:2023年4月17日~4月19日
- 調査対象:15歳~69歳の男女
- 有効回答:5,000人 ※人口構成比に合わせて回収
- 調査方法:インターネット調査