凸版印刷は3digとともに、バーチャルヒューマン自動生成技術を活用した、等身大のフォトリアルなバーチャルヒューマンと対話するサイネージシステム(VHサイネージ)を開発。2023年4月13日から4月27日にかけて、凸版印刷の神田和泉町ビル内で本システムにおける実証を開始すると発表した。リアリティーを追求したバーチャルヒューマンとの対話が人に及ぼす影響や人が抱く感情、最適なユーザー体験などの検証が予定されている。
VHサイネージはサーバー・モニター・センサーから構成されており、フォトリアルな外見に加え、合成音声による対話AIやインタラクション機能を搭載している。それにより顧客は、VHサイネージを通じて実際の人間と対話するように受付や物品購入などのサービスを受けられるとのこと。
また、凸版印刷の「トッパンバーチャルヒューマンラボ」内にある「ライトステージ」を用いて計測した人体に関する実測データと、3digのAIによるバーチャルヒューマンの自動生成システム「anma」を活用。実在する人物を対象にしたバーチャルヒューマン(実在VH)を制作できる。
VHサイネージの特長
自然なコミュニケーション
86インチの大型サイネージには、バーチャルヒューマンを等身大で再現。搭載されている人物認識センサーにより、前に立った利用者に話しかける、利用者のほうを向くといったことが可能となる。
バーチャルヒューマンの制作
トッパンバーチャルヒューマンラボ内にあるライトステージを用いて計測した、人体の計測データをもとに、フォトリアルなバーチャルヒューマンを制作する。anmaを活用し、実在人物の計測データを用いたバーチャルヒューマン制作の納期短縮とコスト削減が期待できる。
各社の役割
凸版印刷
実在する人物の顔計測およびデータセットの構築。場所の提供を含む実証実験の設計と実施。
3dig
VHサイネージのシステム開発およびanmaを用いた実在VHの制作、VHサイネージへの実装。