Amazonが、三井不動産レジデンシャルリースとの協業を発表した。三井不動産レジデンシャルリースが運営・管理する賃貸マンションのうち、建物所有者の承諾を得た物件から順次「Key for Business」を導入する。
Key for Businessとは、オートロック付きマンションで荷物の受け取りができるAmazonのサービス。本サービスを導入したマンションにおいてAmazonは、配送アプリからオートロックを解除して入館し、顧客が指定する場所に商品を届けることができる。なお、オートロック解除はAmazonの委託先であるドライバーが、配送する商品を持っているときに限られ、配達が完了すると機能は無効となる。
これにより、顧客が不在のときや手が離せないときにも、商品の受け取りが可能となる。また、再配達による配送ドライバーの負担軽減にも寄与する。
2021年に日本で開始したKey for Businessだが、現在は北海道、東京都、福岡県など、19都道府県が導入対象となっており、2022年末時点で5,000棟以上のマンションに導入が進んでいるとのこと。
今回の協業について三井不動産レジデンシャルリース 経営企画部長 中村誠氏は、「顧客利便性の観点においても『荷物を受け取れない』ことは慢性的な課題であった。当社の賃貸マンションに住んでいる顧客のセキュリティを担保したうえで利便性を向上させるため、2021年より当社運営管理物件でAmazonと共同で実証実験を進めてきた。実証実験を経て、順次Key for Businessを導入・展開すると同時に、当社独自で置き配に関する規則を作成し、適切な管理を行っていく」としている。