ゴールドウインベンチャーパートナーズ(以下、GVP)と、イグニション・ポイントベンチャーパートナーズ(以下、IGP-VP)が運営するGOLDWIN PLAY EARTH FUND(以下、GW-PEF)は、ファッションロスゼロを目指すデザインシステムを開発するSynflux(シンフラックス)へ出資したことを発表した。
「FASHION FOR THE PLANET/惑星のためのファッション」をミッションに掲げるSynfluxは、衣服生産時に必然的に排出される素材の廃棄を限りなく減らすためのデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」の開発・事業化を行っている。
近年、ファッション産業が抱える深刻な自然環境の持続可能性の問題に注目が集まり、生産や流通における環境負荷を低減するための新しいテクノロジーやソリューションが求められている。
このような市場環境のなか、Synfluxは「デジタルテクノロジーによって創造的循環社会を実現する」というビジョンのもと、機械学習や3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを活用した、持続可能なファッションのためのテクノロジーを実装している。
GVPおよびIGP-VPは、Synfluxが提供する「極小廃棄のファッションデザイン」や「ファッションのデジタライゼーション」というバリューと、サステナビリティに対する姿勢を高く評価し、今回の出資に至った。
また、ゴールドウインは、Synfluxの独自技術「Algorithmic Couture」を応用することで、資源量を抑えた衣服の製造を可能とし、ファッションの新たな生産システムを探究するプロジェクト「SYN-GRID(シン・グリッド)」をスタート。その取り組みとして「THE NORTH FACE」ならびに「NEUTRALWORKS.」から生地裁断時の廃棄量を削減した新製品を発売している。