シルバーエッグ・テクノロジーは、同社が開発・提供するAI技術を用いたリアルタイム・レコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」を、アクセサリーの企画・販売、輸入などを行うヴァンドーム ヤマダの公式ECサイト“VENDOME JEWELRY ONLINE STORE”に導入したことを発表した。
顧客のニーズに合わせ、ECにおける商品提案力向上に注力
ヴァンドーム ヤマダは、ジュエリーの企画・販売、輸入などで成長を遂げてきた。現在は「ヴァンドーム青山」を中心に、国内外に100以上の店舗を展開している。
百貨店での販売を中心に行ってきた同社だが、同社ならではの商品に魅力を感じる顧客からのニーズの高まりに応じて、2016年に本格的なEC運営に乗り出し、デジタル施策による販売戦略を強化している。特にコロナ禍以降は、市場の変化も相まってECならではの購買トレンドが明確化しており、ECサイトの商品提案力向上に力を入れているという。
リアルタイムレコメンド効果により、月8~10%のECサイト売上に貢献
ヴァンドーム ヤマダの主力とする日常使いのベーシックなジュエリーは、顧客1人ひとりの状況や用途に応じた商品提案が求められる。また、高級商材であるジュエリーは頻繁な購入の機会もないことから、同社は実店舗と同様に、顧客の「いま」のニーズを捉えた商品の提案ができるツールを求めていた。そこで同社は、個々のユーザーの過去の購買履歴だけでなく、現在のサイト閲覧状況も加味してニーズを予測することができる「アイジェント・レコメンダー」を採用した。
「アイジェント・レコメンダー」の導入により、顧客のニーズに合致した商品の提案が実現しただけでなく、コスチュームジュエリーなどカジュアルで併せ買いしやすい価格帯の商品提案がリアルタイムにできるように。月全体売上の約10%がレコメンドの結果発生しており、AIが実店舗と同様の商品訴求ができていると評価している(レコメンド商品がクリックされてから1時間以内に購入されたものを、「レコメンドの成果」として算出)。
シルバーエッグは今後、ヴァンドーム ヤマダが同社らしいブランドを保ちつつ、ユーザーにとって実店舗と同じように利用してもらえるサイトづくりを行うため、効果的なレコメンド表示ができるように継続的な支援を行っていくとのこと。
「アイジェント・レコメンダー」について
シルバーエッグ・テクノロジーの提供する、独自に開発したAIアルゴリズムを搭載した、リアルタイム・レコメンドサービス。予測精度と処理速度の両面を担保した機械学習エンジンにより、サイトのアクセスや購買状況、各ユーザーの動線を「リアルタイム」に把握・分析し、1人ひとりの嗜好に合ったおすすめの商品を、瞬時に表示することができる。顧客企業は、利用場面に応じて最適な技術を容易に選択・導入することができ、ABテストによる効果検証も可能。また、多機能な管理画面やレポーティングサービスにより費用対効果の検証を行い、売上増大に向けた対策などを、専任コンサルタントが継続的にサポートする。