「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムが、8月5日に東京証券取引所グロース市場へ新規上場。同日に上場会見を実施した。
同会見には、クラシコム 代表取締役 青木耕平氏と「北欧、暮らしの道具店」の店長を務める佐藤友子氏が出席。事業内容や上場の目的、現在の業績動向に加え、今後の見通し・成長戦略について語った。
「フィットする暮らし、つくろう。」をミッションに、世界観に共感する人々のWell-beingの実現を目指すクラシコム。D2C事業を展開する他事業者との差別化ポイントについて「コンテンツパブリッシャーとしての活動」を挙げ、「ミッションを追求し、ライフカルチャープラットフォームの土台をより強固にするために上場を決断した」と説明。今後については、「既存ビジネスライン拡大と新規開発」「カルチャーアセットへの継続投資」「エンゲージメントチャネル拡大」という3つの戦略を掲げ、「コンテンツや商品を通して居心地の良い暮らしを提案し、魅力的な世界観に浸りたい顧客を集めることで事業の機会をさらに広げていきたい」と展望を述べた。
加えて、D2C事業について青木氏は、2017年より展開を開始したオリジナルアパレル、2020年より販売を行っているコスメの伸びに触れた上で、「適切なタイミングを見極めながら、アンダーウェア、寝具、家具などといったカテゴリーの拡張も検討し、売上伸長を目指したい」と説明。質疑応答で挙げられた越境EC、実店舗などの新規チャネル開拓については、「当社が初めから『やらない』と決めていることはほとんど存在しない。そのため、動画コンテンツの多言語化による反響や顧客からの要望などを通じて、求められていることがわかれば検討したい。基本的には顧客が喜ぶことをやっていきたい」と語った。
コスメ取扱開始年の記載について、誤りがございました。訂正してお詫びいたします。(2022年8月5日)