ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR」は、服でつながる「ファッション特化型ソーシャルコマース」を展開する。今回、アプリ上からファッションアイテムを容易に出品・購入できるフリマ機能を今夏に導入開始することを発表した。
2013年にサービスを開始したWEARは、多種多彩なコーディネートが集まるファッションSNS。今回、ファッション特化型ソーシャルコマースで導入するフリマ機能では、同アプリのマイページに登録されているファッションアイテムを容易に出品(販売)できるほか、他者のコーディネートに使われているアイテムを、「WANT(欲しい)」ボタンから、コーディネートの投稿者が持っているアイテムに対して出品をオファーすることが可能となる。これにより、たとえば憧れのファッショニスタの着用アイテムや、欲しかったけど買い逃したアイテムなどに対して、ワンタップで気軽にアイテムへの購買意欲を示すことができる。
また、オファー時に購入希望額を設定すれば、オファーを受けたユーザーが自身の所有アイテムの需要を知り、出品へのモチベーションを高めたり出品時の価格設定の参考にすることが可能となる。
なお、同アプリに出品されたアイテムは、「PayPayフリマ」にも同時出品できるため、幅広いユーザーとファッションアイテムの取引を通じて、ファッションの楽しみを分かち合うことができるという。
WEARのファッション特化型ソーシャルコマースの特徴
WEARが提供するファッション特化型ソーシャルコマースは「ファッション情報の豊富さ」が特徴のひとつ。同社が保有する膨大なデータをもとに表示される「投稿者の身長」、実際のファッションアイテムを使った「着用コーディネート」「似たアイテムを使ったコーディネート」などにより、着用時のサイズ感や、着用・着回しイメージの参考にすることができる。さらに、ZOZOTOWN上にデータがあるものに関しては「商品の参考価格」「在庫状況(ない場合は「似たアイテムをさがす」から類似商品一覧を表示)」などの情報を参考にしながら、購入の検討ができる。
同社は、事業のさらなる成長戦略である「戦略の3本柱」のひとつとして「『買う』以外のトラフィックを増やす」ことを掲げ、WEARの強みである「コーディネート」投稿の特徴を活かした、ファッションの新しい売り方・買い方の実現に取り組んでいく。
また、同社は2021年にサステナビリティステートメント「ファッションでつなぐ、サステナブルな未来へ。」を掲げた。同機能はサステナビリティの取り組みにおいても重要な二次流通の機会創出につながる取り組みでもあるとのこと。