大日本印刷(以下、DNP)は、キャッシュレス決済などに活用できる、NFCタグの認証サービス「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」の提供を開始した。
同サービスは、企業の施設や店舗のレジ周りなどに、薄い小型の紙やシールの形状で発行したNFCタグを貼付。生活者が自分のスマートフォンでそのNFCタグにタッチするだけで認証が完了し、決済端末などの特別な機器を使わずに従来よりもコストを低減しキャッシュレス決済を実現することができる。近年多くのキャッシュレス決済で使われる二次元コードと異なり、NFCタグは撮影による複製ができないなどセキュリティ上のメリットを活かし、偽造防止や不正利用防止が可能だという。
同社は、本人の確認や認証が必要となるさまざまな場面で、最適な認証の仕組みを組み合わせ、セキュアなサービスを総合的に提供する「認証DX」を推進している。その一環で今回、「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」を提供することにより、NFCタグを配置した店舗などで生活者が安心してキャッシュレス決済できる環境を整備する。
また、同社はこのサービスを、ITを活用して生活のインフラやサービスを高度化するスマートシティや、サービスとしての移動手段であるMaaSなどでの活用につなげていく考え。
サービス概要
生活者がスマートフォンで店舗などのNFCタグにタッチすると、個々のNFCタグに書き込まれた認証鍵のデータをワンタイムトークン(乱数の暗号)化して認証サーバに送り、NFCタグの真贋判定を瞬時に行う。生活者は、スマートフォンに表示された画面の誘導に従って、支払金額や決済方法を入力するだけで、速やかに決済することができる。
今後同社は、店頭スマートフォン決済・自動精算機・MaaS関連事業者などに向けて同サービスを提供し、「認証DX」によるシームレスで安全・安心なキャッシュレス決済の普及を支援していく。