OpenTextは、積水化学工業が、次世代のB2B連携基盤として「OpenText B2B Managed Services」の採用を決定したことを発表。
積水化学は、長期ビジョン「Vision 2030」で、ESG(環境・社会・企業統治)経営を中心とした革新と創造により、2030年までに業容倍増(売上高2兆円、営業利益率10%以上)を目指している。その中で同社は、2022年度までの中期経営計画「Drive 2022」のもと、現有事業、新事業、経営基盤の3つの“Drive”を、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって加速させている。
同社がこうしたDX戦略を進める中、直面した課題がB2Bの受注業務だった。同社の取引先約8,000社のうち75%を占める小規模な代理店や工務店(約6,000社)からの受注はFAX、メール添付、電話で行われ、基幹システムへのデータ入力作業で過大な負荷がかかっていた。こうした煩雑なマニュアルプロセスがボトルネックになると判断した同社は、取引先ごとに仕組みが異なるB2B領域を切り出し、デジタル取引の範囲を広げるとともに、基幹システムとのインターフェースを一本化することにした。
2018年頃から新たなB2B連携の仕組みを検討した結果、クラウド型でB2B/EDIデータ交換を実現するOpenTextTM B2B Managed Servicesの採用、およびWeb・モバイルでの受注に対応するカスタムB2B/ECを担うOpenTextTM Order Application Portalの構築を決定した。
積水化学デジタル変革推進部 情報システムグループ 石川治氏は次のように述べている。「当初はEDIサーバーの内製や既存のEDIシステムのバージョンアップも検討しましたが、スピード感を持って進めるには限界がありました。そこで、クラウドシステムを採用し、周辺システムのDXを進めることにしました。海外の販売・調達までカバーするならオープンテキスト以外の選択肢はなく、ほぼ即決でした。」