大王製紙は、2022年2月1日納入分より、段ボール原紙・包装用紙の価格改定を実施すると発表。
対象は、段ボール原紙、包装用紙全般。段ボール原紙は現行価格より+10円/kg以上、包装用紙は現行価格より+15%以上となる。
産業用紙事業は、原燃料価格の高騰や物流コストの上昇が続き、事業環境は非常に厳しい状況にある。大王製紙グループは、中期事業計画に基づき、多様な紙・パルプを生産できる三島工場(愛媛県四国中央市)を中心に、需要構造の変化に対応した生産体制の見直しや諸経費の削減など、徹底したコストダウン・構造転換を続けてきた。しかし、同社単独の努力のみではコストアップを吸収しきれない状況となっているとのこと。
また、サステナブルな社会の実現に向けたCO2の削減に取り組んでおり、今後も継続して環境対策を推進し、安定供給体制を確保するには、多大なコストを要することから、価格改定を実施せざるを得ないとの判断に至った。