アドビは、2021年の米サイバーマンデーのオンライン売上高を調査し発表した。Adobe Analyticsのデータに基づく分析では、米国の小売サイトへの1兆回以上の訪問、1億のSKU、18の製品カテゴリを対象としたもの。
2021年のサイバーマンデー107億ドルが消費される
2021年の米サイバーマンデー(11月29日)では、前年比1.4%減となる107億ドルが消費された。2020年の消費額(108億ドル)を約1億ドル下回る結果となったものの、年間を通して見ると、サイバーマンデーは最大のオンラインショッピングの日となっている。ピーク時(西海岸では東部標準時午後11時から午前12時/東部標準時午後8時から午後9時)には、毎分1,200万ドルが消費された。
おもちゃやベビー用品カテゴリが牽引
売上を牽引したのは、おもちゃ(2021年9月の約11倍)、ギフトカード(7倍)、書籍(7倍)、ビデオゲーム(6倍)、ベビー/幼児向け用品(6倍増)などのカテゴリーとなった。電化製品のカテゴリー(全体で5.6倍)では、電子レンジと小型キッチン家電がトップになった(それぞれ9.6倍と7.1倍)。
BNPL21%増、カーブサイドピックアップは18%が利用
決済手段として、後払い(BNPL:Buy Now Pay Later)の使用は増加傾向に。収益は前年比21%増加し、注文は1%増加した。商品受け取りとして、オンライン注文の18%(サービスを提供する小売業者限定)でカーブサイドピックアップが使用されたが、2020年は20%だっため微減となっている。
ホリデーシーズン全体で前年比10%増を予測
11月1日から11月29日までのホリデーシーズンの期間、消費者はすでにオンラインで1,098億ドルを費やしており、昨年に比べて11.9%増と大幅に増加。アドビは、11月1日から12月31日までのホリデーシーズン全体を通して、前年比10%の成長で過去最高となる2,070億ドルに達すると予想している。