松屋は、松屋銀座ウェブサイトに同社初のバーチャルストア「デザインコレクション バーチャルストア」を11月17日にオープンした。
同社はバーチャルストア導入の目的として、百貨店らしい購買体験をECで提供することや、同社のセレクトショップ「デザインコレクション」の認知拡大、実店舗への集客を挙げている。
デザインコレクションは、1955年に松屋と日本デザインコミッティーが協力して立ち上げたセレクトショップ。松屋銀座7階にて展開している。取り扱うすべての商品が日本デザインコミッティーのメンバーがセレクトしたものとなっており、バーチャルストアでは同店舗創設当初から愛され続けた商品や、最新商品など約100点を出品する。
デザインコレクション バーチャルストアでは、リアル店舗ならではの商品発見やブランド体験ができるECの実現を目指している。同ストアの制作は、これまで国宝や世界遺産、寺社文化財などのデジタルアーカイブを制作してきた株式会社DiOが担当。8Kを超える高細密な画質や商品の360°回転などさまざまな仕掛けで、VRでも商品の素材感や売り場の隅々まで再現し、没入感のある来店感覚を提供する。同ストアの主な特徴は次のとおり。
8Kを超える画像と複合的な新規技術での演出でリアル店舗を再現
売り場を、8Kを超える高画素・高細密な画像で再現することにより、リアルな風景を損なわないため、照明がもたらす雰囲気や商品のレイアウトの妙なども感じることができる。また、同ストア内の周遊は一人称視点となっており、360°見渡すことが可能。リアルな目線誘導や歩く感覚の再現で来店体験を演出する。
商品を360°回転可能
デジタルで購買する際でも商品の見えない部分をなくすための機能。また、店舗では見えにくい新たな発見も提供する。なお、同ストア開設時は28点の商品が同機能に対応している。
商品特性に応じて動画でプラスアルファの情報を提供
オルゴールの音色やマテリアルの動き、折りたためる椅子などの機能性を動画で伝達。対面での接客に近い細やかな情報を提供するとのこと。なお、同ストア開設時は11点の商品が同機能に対応している。