リンコムは、千葉県を中心に食品スーパーマーケットを展開するワイズマートが全39店舗で、 チェーンストア企業向け多店舗運営ソリューション『店番長』を導入したことを発表。
ワイズマートでは、本部指示が現場に伝わらない課題を解消するため従来メールで発信されていた業務指示を『店番長』に集約。曖昧な指示を撲滅し、店舗作業の担当・優先度を明確化することで業務指示の実行率90%を実現した。
また『店番長』では、発信された指示内容を本部の全員で共有可能なため、店舗にとってよりわかりやすく効果的な指示を発信するよう、改善活動が促された。本部内で互いに良いポイントや改善点を共有でき、今まで以上に受け手となる店舗に配慮した指示発信ができるようになった。
ワイズマートは、今後のスムーズな店舗運営を見据えた際、課題として挙がったのが、店舗での本部指示の実行度合いの伸び悩みだった。メールで発信される本部指示の量が膨大かつ整理されていない状態であったため、店舗では実施すべき作業の優先順位が付けづらく、店内における責任の所在が曖昧な状態が続いていた。そこで、非効率なメール運用を廃止し、新たな本部・店舗間のコミュニケーションツールとして『店番長』を採用した。
ワイズマート 取締役 営業本部副本部長兼商品部長 須藤氏は次のようにコメントしている。
本部指示が現場に伝わらないことが、導入前の大きな課題でした。『店番長』導入前は、多すぎるメールの量を問題視し、1日に発信できる指示量を制限したこともありましたが、1通あたりの文量が多くなり、かえって店舗にとってわかりづらい内容となっていました。結果、店舗内で責任の所在が曖昧となり、指示実行度の低下を招いていました。
現在は、メールによる業務指示を廃止し、『店番長』に集約しています。情報が整理されたことで、現場の負担が大幅に減りました。指示の実行度だけでなく、完了までのスピードも上がっています。また、店舗現場のほぼ全員から、使いやすい、わかりやすくなったという前向きな意見をもらっています。
ワイズマート 常務取締役 営業本部長 吉野氏は次のようにコメントしている。
本部内の指示の書き方が改善されたことも良かった点でした。『店番長』では、本部内で発信内容がすべて共有されるため、店舗にとってわかりづらい曖昧な指示が大幅に減りました。
しかし、導入後すぐに効果的な運用ができるようになったわけではありません。メールに慣れていた本部社員からすると、どのようなシーンでどのように指示を書けばよいか戸惑いがあったのも事実です。リンコム社担当の支援を受けながら、指示発信方法の運用ルールを策定し、全社のコミュニケーションツールの住み分けを明確化したことで、現場に根付いた仕組みとすることができました。今となっては、過去導入したツールの中でもっとも費用対効果が高いものの一つと実感しています。