フランスベッドは、消費者が環境保全に関わる活動に参加しやすい仕組みを創出するため、マットレスの解体を容易にする環境配慮型解体システム「MORELIY(モアリー)」を開発した。
「MORELIY」を採用したマットレスは、クッション材、スプリング、生地が分解しやすく、工具を必要とせず約15分で解体ができる。従来のマットレスは、解体自体が不可能だったが、「MORELIY」によって素材の分別が可能になるため、廃材料の再利用(サーマルリサイクル、マテリアルリサイクル)の促進につながる。フランスベッドの独自技術により、スプリングにほかの素材が干渉しない構造にすることで解体を容易にした。
特徴
- 分解しやすい構造で工具を必要とせず約15分で解体が可能
- 残留廃棄物がほとんどないため、環境に負荷をかけない持続可能な社会活動が可能
- 素材の分別が可能になり、廃材料の再利用を促進
マットレスは、劣化はもとより、家族構成の変化や健康面、加齢、住環境の変化などの理由から、買い替えや廃棄をする必要がある。しかし、マットレスは適正処理困難物に指定されており、処分が難しいという課題があった。そこで、ベッドメーカーとして、消費者の不安を払拭すること及び環境保全を行うことが社会的責務であると考え、新しい解体システムの開発に取り組んだ。
マットレスの解体・分別・リサイクルまでの流れを容易にすることで、消費者が環境保全に関わる活動に参加しやすい仕組みを作っていき、今後10年間で5割のマットレスに「MORELIY」を導入していく予定。なお、「MORELIY」の機構を組み込んだマットレスは、2021年12月より展開する。