登場人物
- 安藤祐輔さん:ウェブ接客サービス「Flipdesk」提供
- 加藤英也さん:サイバーエージェント アドテクスタジオ プロダクトマネージャー
- 永嶋広樹さん:チームラボでEC事業者支援
テクノロジー導入より、努力するほうが売上は上がる?
安藤 オムニチャネルになったとき、店舗にテクノロジーを入れられるかという問題が出てきますよね。とりあえずやってみよう、くらいのことでも、『負荷が大きすぎて、バイトに教えられない』とか、異常な拒否反応が出るような。
加藤 店舗だと、テクノロジー入れるより、ポップをもっとたくさん書くほうが成果が出ません?
永嶋 ECでも、新しい機能を追加するより、商品説明を2倍書いたほうが売り上げ上がるとか。
安藤 正しい話かも。ECは身もふたもないですけど、努力したら上がりますからね。
永嶋 めっちゃツイートすると、上がったりします。
加藤 テクノロジーの効果が出ないのは、導入しても放置されるからというのもありますね。アドテクはツールが安いから、人をつけてもらえないんです。もっと値段を上げたほうがいいのかな。
安藤 Flipdeskも無料期間もなくしたんですよね。その期間、使ってもらえないんですよ。
ECには、テクノロジーがわかるリア充求む
加藤 テクノロジーだけが死ぬほど好き、という人もダメですけどね。ECで買い物したことない人が、ECの分析とかできませんから。
安藤 表参道でデートしてる時と、1人で買い物してる時は、同じ場所でも心のスイッチ違うでしょ?って。
加藤 DMPってそのスイッチを探す仕事なんですよ。その瞬間、適切な情報を出せるかが大事な商売なのに、「あんまりモノ買わないんです」だと……。
安藤 ECは大前提として、モノ買うのが好きな人じゃないとね。
永嶋 消費しない人は消費させられないですよね。
安藤 こういう人がこういう時買うんじゃないか?って、データ分析の前に仮説構築しないと、時間掛かり過ぎますからね。
加藤 EC事業者のクライアント持った途端、健康食品ひととおり買って、メルマガ登録して、っていうのができないと。
永嶋 僕も、お客さんのサイトで買い物しまくりました。