社員も積極的に参加 アンバサダーからの率直な意見に耳を傾ける
2020年1月時点でアンバサダーの数は1万1,900人を超え、日々登録者数が増加し続けるデルアンバサダープログラム。今回のアンバサダー座談会は、7回めの開催となる。
2017年より年に2回ほどのペースで開催されている座談会は、デルにとって消費者からフィードバックを得る貴重な機会として機能していると言う。実際、今回の座談会にはアンバサダー約60名に対し、30名超のデル社員が参加。マーケティングや広報部門に留まらず、セールス部門の社員もアンバサダーが集う席に加わっていた。広報部 シニアスペシャリストの岡田吉功氏は、「社員にアンバサダー座談会への参加依頼をしても断る社員がいない。社員も当社の製品がどう受け入れられているのかは、気になっているのだと思います。実際にこうして声を聞ける機会は貴重ですから」と語る。
座談会冒頭では、デルアンバサダープログラムを立ち上げた第一人者でもあるコンシューマー&ビジネス マーケティング統括本部 部長の横塚知子氏が今回のイベントの趣旨と流れを説明。初対面のアンバサダー同士が打ち解けられるよう、フランクに場を和ませながらも、SNSでのリアルタイム実況やブログでのレポート投稿などを推奨するアナウンスを事前に行い、参加者の自発的な情報発信を促す。
横塚氏は、イベント後に参加者のSNSやブログなどでの発信内容をチェックしてはいるものの、とくに『あれを書いてはいけない』などのNG条件は課していないと言う。それは、「デルのアンバサダーはあくまでひとりの発信者であり、発信者がどう思ったかはこちら側から制限することではないから」だと、後に語っていた。これもアンバサダーを信頼し、率直な意見の発信を尊重していることの表れだろう。