画像検索で近いアイテムを提案 ショッピングレンズ登場
6月28日に事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2018」が開催された。まずは、会員数2,000万人(2018年6月時点)を突破したLINEショッピングについて。
「写真や画像で検索できる『ショッピングレンズ』をリリースしました。そのとき見つけたアイテムを写真に撮ったり、スマホに保存してある画像をアップロードすると、画像解析技術によって、そのビジュアルに近い商品がいくつか提案されるというものです。事前にLINEユーザーにアンケート調査を行っています。『洋服を探している時に、イメージしていた商品が見つからない(見つけるのが難しい)経験がありますか?』という質問をしたところ、10代〜50代の女性の9割が『ある』と回答しました。ほかにも、『ほしいと思った洋服やコーディネートをカメラで撮影したりスクリーンショットをとったりすることはありますか?』との質問に対し、10代、20代の女性では約6割が『経験がある』と回答しています。検索はテキストが主流ですが、的確に言語化できなかったり、言語化しなくてもイメージを持っているというユーザーのお役に立てるのではと考えています」
ビジュアル検索機能は、すでにいくつかのECサイトで実装されてはいるが、会員数2,000万人を抱えるLINEショッピングで実装されたインパクトは大きい。利用するユーザーが増えていくと、いずれはECの機能として必須のものになっていく可能性もあるだろう。また、LINEショッピング出店店舗に関しても、指名検索以外での出会いも創出できるので、これまでにない新規顧客との出会いも期待できる。
LAPや店頭販促も 新メニュー続々
広告関連では、LINEの運用型広告「LINE Ads Platform(LAP)」の新メニューとして、アプリの休眠ユーザーを掘り起こす「リエンゲージメント」が4月にリリースされた。
「アプリをインストールしたものの、3日以内に80%のユーザーが休眠してしまうという調査結果があります。しかし、一度インストールしたユーザーというのは、まったく興味がないユーザーよりは、使ってもらえる確率が高いですよね。そうしたユーザーをターゲットに広告配信を行うのが、リエンゲージメントです。とくにゲーム業界などのアプリ事業主様からのニーズが高いです」
店頭販促ソリューション「LINE Sales Promotion」では、「LINE」を通じた即時抽選が可能なキャンペーンプラットフォーム「LINEインスタントウィン」が5月から始まっている。
「店頭で購入した対象商品からユニークなQRコードを読み込むことで、『当たり』『ハズレ』がその場でわかるというものです。抽選に参加すると同時に、LINEのタイムライン上でシェアされるため、直接店頭で商品を購入していないLINEユーザーへの認知も期待できます。LINE公式アカウント等の友だち追加やブロック解除といった条件をオプションで追加することで、後追いプロモーションにも使っていただけます」