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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECテクノロジー考察 - 技術はECをどう変えるか

今までの仕組みが根底から変わる可能性。チャットbotがECの世界に与える影響を考える


SEO対策をして、リスティング広告を出稿して、ランディングページを作って……。そんな、ECの世界では当たり前だった一連の流れが、今後まるっきり変わってしまうかもしれません。その可能性を秘めているのがチャットbot。「2016年はチャットbotの年になる」とまでいわれるこの最新技術。特にECの世界に大きなインパクトを与えると予想されます。はたして、チャットbotはECをどう変えていくのでしょうか。

「チャットbot」とは何か

 新しい言葉が出る度に覚えるのが億劫になりそうですが、「チャットbot」はそれほど難しい概念ではありません。「チャット」とは、その名の通り、コンピューター上で行われる会話のこと。LINEやメッセンジャーで「話す」ことがこれにあたります。そして「bot」とは、その語源が「Robot(ロボット)」であることからわかるように、さまざまなことを自動で行うプログラムのことです。すなわち「チャットbot」は、「自動で会話するロボット」ということになります。

 そしてこのチャットbotの登場は、インターネット、特にECの世界を根底から覆すインパクトを持つといわれています。一体何がどう変わるのか、具体的にシミューレーションしていくことにしましょう。

LINE公式アカウントはチャットbotの一種

 実はこのチャットbot、無意識のうちにすでに使っている人も多いはずです。それがLINEの公式アカウント(LINE@)。有名人が会話に答えてくれたり、割引クーポンが届いたりするあれです。LINE社は、「LINE ビジネスコネクト」として、このビジネス向けアカウントの普及を進めており、企業にとっては、顧客と繋がる新たなチャネルとして注目されています。

 代表的な成功例としては、ドミノ・ピザのアカウントが挙げられるでしょう。「LINEでピザが注文できる」を売りにした新しい仕組みは、公開から4ヶ月で1億円の売上を達成しました(参照)。サイト上で各種情報を入力するよりも手軽に注文できる仕組みがウケたと考えられます。

LINE_domino

 しかし現在可能なのは、決められた注文や簡単なメッセージのやり取りのみ。チャットbotの未来は、さらにその先を見ています。

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この記事の著者

渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。 会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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