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【オンライン】ECzine Day 2026 February (2026.02.13)

しくじり事例に学ぶ、これからの動画コマース

【なぜ動画施策は続かないのか】実演販売のプロが10年の現場で辿り着いた、ライブコマース成功の設計原則

 動画やライブコマースは、いまや特別な施策ではありません。一方でマーケターの現場からは、「配信は始めたが、継続できない」「盛り上がる回と、まったく反応のない回の差が激しい」「成果が属人化し、組織に残らない」といった声が聞こえてきます。連載第4回となる今回は、芸人から実演販売士へ転身し、テレビ通販・店頭・ライブ配信のすべてを経験してきたキングダム中野氏を迎えます。聞き手は、Firework Japanで企業のライブコマース設計や、運用支援をしてきた石島慎也。本記事では、中野氏の「現場知」を、Firework視点で“マーケティング施策として再現可能なノウハウ”として紹介します。

すべての失敗は「双方向性を設計しなかった瞬間」から始まった

石島 中野さんは、中国でライブコマースが話題になる以前から配信に取り組まれていましたよね。

中野:はい。10年ほど前、事務所で自社ツールを作って週1回配信していました。ただ、正直言うとまったく割に合わなかった。今思えば、失敗の原因はシンプルです。ライブを“放送”にしてしまったこと。

実演販売士 キングダム中野氏
実演販売士 キングダム中野氏

石島 この手の失敗は正直よく目にします。「ライブ=動画広告の延長」になってしまうケースですね。

中野 そうなんです。実演販売は、相手の反応を見て話を変える仕事。双方向性がなくなった瞬間、価値は一気に落ちます。お客様の反応が見えないと、言葉を調整できないので、コロナ禍で遠隔接客をしたときも、まったく売れませんでした。

石島 Fireworkでは、コメント・リアクション・視聴行動といったデータを活用して、配信内容をブラッシュアップしていくのですが、そもそも双方向を前提に設計していないと、データも活かせないんですよね。

中野 その通りです。「動画を流せば売れる」という考え方は、もう危険だと思っています。

売れるかどうかは、配信前にほぼ決まっている

石島 中野さんの現場で毎回驚くのが、「徹底した準備」です。

中野 60分の配信なら、最低1週間は準備します。商品を使い、説明書を読み、ネガティブレビューまで全部見ます。そのため、ライブ中の「それ、使いにくくないですか?」というコメントは、むしろ歓迎です。

 こうした質問に答えられるかどうかで、視聴者は「この人を信じていいか」を判断します。だから私は、本気で愛せない商品は売らないようにしています。

石島 私も「ネガティブをどう扱うか」でライブコマースの成果が大きく分かれると思っています。ネガティブコメントを「消す」「無視する」のではなく、“納得性をコンテンツに昇華できるか”が重要なんですよね。

中野 そう。ライブは説得じゃなく、納得を作る場なんです。

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継続できない動画施策は、設計段階で失敗している

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この記事の著者

大里 紀雄(オオサト ノリオ)

Firework Japan株式会社 マーケティング責任者 大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築・活用支援や広告運用業務に従事。Marketo(現Adobe)ではシニアビジネスコンサルタントとして、業種業界を問わず、マーケティングオー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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