インターネットショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは、「Z世代・Y世代女性の購買行動に関する調査」結果を公表した。調査結果は次のとおり。
気になった商品は即購入せず悩む人が約6割 成分や素材を見てから買う人は7割以上
同調査によると、購入検討中の商品について「即購入せず悩む」人は全体の約6割にのぼった。

また、買い物時に成分や素材といった商品情報をチェックする人は7割を超えており、特に「納得して購入したい」「安心なものを選びたい」といった理由から事前確認が重視されている。

中でも、スキンケア(Z世代:40.0%、Y世代:45.2%)、食品・飲料(Z世代:36.0%、Y世代:44.8%)でこうした傾向が強く見られた一方で、「成分や素材を見ても判断できない」「SNSや口コミで十分」といった理由で確認しない層も存在することが判明した。



成分や素材の良し悪しを判断する情報源 Z世代は「一般人のSNS」Y世代は「レビュー・口コミ」
成分や素材をチェックし始めたきっかけには、「使っているものが合わないと感じたから」がZ世代 29.1%、Y世代 38.2%と両世代でもっとも多く挙げられた。

情報源としては、Z世代は「一般人のSNS投稿(41.2%)」、Y世代は「商品のレビュー・口コミ(49.4%)」を参考にする割合が高い結果に。さらに、成分や素材について調べる時間については、「数十分~数時間」という回答が約5割となった。こうした結果から、購買前の比較や検討の重要性が増している様子がうかがえる。


Z世代はコスメ、Y世代はスキンケアにより多くの予算を割り当てる結果に
普段使いするコスメ・スキンケア・ヘアケア一式にかける平均予算について、Z世代はコスメ(6,541円)、スキンケア(5,330円)、ヘアケア(3,386円)、Y世代はスキンケア(6,230円)、コスメ(5,972円)、ヘアケア(3,056円)の順に金額が大きい結果に。Z世代はコスメ、Y世代はスキンケアにより多くの予算を割り当てていることがわかった。

ロジカルショッピングの認知度は極小だが、季節要因で重視する成分など無意識の比較検討者は約半数に
近年、衝動買いではなく、成分・効果を類似商品と比較したり、本当に必要かよく考えたりしてから購入する買い物のスタイルが「ロジカルショッピング」「ロジカル買い」と呼ばれているが、こうしたワードの認知度は5.8%に留まった。

しかし、実態としては多くの女性が納得できる買い物を実現するためにこうした買い方を実践していると見られ、約半数が季節要因でコスメ、スキンケア、ヘア・ボディケア検討時に重視する成分を変える意向を示す結果に。

なお、店頭で気になる商品を見かけた際に、ネットで成分を「必ず調べる」人は13.2%、「調べることが多い」人まで含めると半数以上に上った。ネットショッピングではページ上で詳細情報を比較でき、疑問点を即座に検索できることから、今後もロジカルショッピングを後押しする要素になるのではないかとQoo10は分析している。

調査概要
- 調査期間:2025年7月29日~7月31日
- 調査対象:全国の15歳~28歳女性250名、29歳~44歳女性250名 計500名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査会社:ネオマーケティング