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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

オンラインショップを伸ばす魔法の法則100選

[最終回]オンラインショップ運営に必須なノウハウを凝縮!5分で押さえられる基本とルーティンの作り方

 オンラインショップの売上向上が喫緊の課題だ。手探りで始めてみたものの、何から着手したらいいのかわからない。そんな方に「これさえやっておけば、最初の一歩としては大丈夫」という魔法の法則を伝える当連載。EC歴13年、オンラインショップ再生コンサルタントのオオスミ浩子さんが解説します。第12回は連載の集大成となる総集編です。

前回の記事はこちら

いよいよ最終回 オンラインショップを伸ばすコツの集大成

 これまで、11回にわたってオンラインショップを運営するうえでのコツをお伝えしてきた連載「オンラインショップを伸ばす魔法の法則100選」も、いよいよ最終回となりました。今回は総集編として、これまでの連載の内容を振り返りつつ、オンラインショップ運営をする上で特に重要なコツや、100の法則で伝えきれなかった習慣やアクションの起こし方についてお伝えします。ぜひ、過去の記事を読み直しながら集大成としてお楽しみください。

1. 発信業務を日々のルーティンに落とし込む

 オンラインショップ運営は、日々膨大なタスクと向き合うことになります。気がつけば、全部中途半端になっていた……という悩みは、私自身も多くの方からお聞きします。受注処理や出荷業務など、基本的な業務はルーティン化できていても、SNSやLINEでの発信は「時間ができたらやろう」と後回しにしていないでしょうか。

 しかし、オンラインショップの集客の土台は「日々の発信」です。発信をどれだけするかで、半年後、1年後の集客力に大きな差が出ます。

 そこで押さえていただきたいのが、第1回で紹介した「SNSは毎日投稿する」、第2回で紹介した「お知らせ・SNSを頻繁に更新する」です。「時間ができたら発信しよう」ではなく、発信を日々のルーティンにどう落とし込むか考えてみましょう。

 また、これらを形にするには、第11回で紹介した「忙しいのに数字が伸びない=売上につながるアウトプットが足りないことを疑う」「やる気が起きなくても多忙でも、『5分だけ』は必ずやる」思考も大切です。

  • 毎朝、お店の様子をストーリーズやインスタLIVEで発信してみる
  • SNSに投稿した内容を、LINEでも配信をする
  • ブログで書いた内容を、メルマガでも配信をする

 といったように、明日からすぐにできそうなことを整理してみましょう。こうした一歩が未来の売上につながります。

2. LINEのつながりを増やして、定期的に配信をする

 リピート訪問につながる施策として有効なのが、定期的なLINE配信です。LINEの友だち数を増やす施策をしても、その後、「特に何もしていない」「配信やコミュニケーションが十分にできていない」といった声をたまに耳にしますが、それは非常にもったいないことです。ぜひ1. に倣い、発信を日々の習慣に落とし込みましょう。

 LINE配信が習慣化できていない方からは、「売上につながる実感がもてない」という悩みをよくお聞きします。その原因をひもとくと「送る頻度が少なすぎる」もしくは「一方的な宣伝や告知ばかりをしている」ことがほとんどです。

 そこから脱却するには、第8回で紹介した「宣伝以外の情報も配信してファンを増やす」「LINEは『お客様に思い出してもらう』に重きを置く」を意識し、実践してみることをお勧めします。宣伝だけではなく、お客様が喜んでくれる情報や豆知識を発信内容に盛り込んでいきましょう。

 同回でお伝えしているように、LINEの友だち数と売上は比例します。LINEだけでなく、メルマガ配信をしている方もいるかと思いますが、プッシュ型施策の王道といえる同施策も、2024年に入ってから開封率やCVR低下の傾向が見られています。同年2月のGmailポリシーの変更も無関係ではないでしょう。

 このように、コミュニケーションチャネルのトレンドは日々進化しています。こうした変化に対応するには、チャネルを絞りすぎないことも大切です。そのため、私はLINEのつながりとメルマガ会員のリスト両方を集めることをお勧めしています。

3. お客様との「距離感」を意識する

 「LINEやSNSを自分なりに頑張っても売上につながる実感がもてていない」という方は、お客様との距離感をつかんだ発信ができていないのかもしれません。

 一方的な宣伝=押し付けばかりをしている状態で、お客様との距離を縮めるのは困難です。1. や2. で紹介した発信業務の勘どころをつかむだけでなく、第2回で紹介したように「問い合わせ先を目立つ場所に記載する」「商品レビューや口コミを掲載する」など、お客様にとってかゆいところに手が届く状態を作っていきましょう。

 売上につなげるには、第1回で紹介した「メルマガ・LINEに商品ページのリンクを貼る」を実践するのも大切ですが、人間は自分にとって有益な情報をたくさんくれる人を信頼するものです。こうした情報が量・頻度ともに多ければ多いほど信頼度は増し、心の距離も縮まります。良い意味での駆け引きをして関係構築を図ってみてください。

次のページ
売れるために必要な「自己理解」と「必要経費の捉え方」

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この記事の著者

オンラインショップ再生コンサルタント オオスミ浩子(オオスミ ヒロコ)

 ファッション業界を経て、2010年にバスローブ専門のオンラインショップを開業。数多くの芸能人へ衣装を提供し、バスローブデザイナーとしてNHKやラジオ局など多数のメディアから取材を受ける。EC運営の現場を一貫して経験し、経営と組織運営に関する業務も行う。 EC運営を通じて多くのお店と交流をする中、あ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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