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EC戦国時代だからこそ、“正しく”根性を見せよう
ひとりECで「ミウラタクヤ商店」を運営しつつ、「ひとりEC研究所」というオンラインサロンを運営している三浦です。現在、サロンには280人参加してくれています(あとちょっとで300人!)。
前回の記事で、僕は「インターネットビジネスでもテクニック論だけでは売れないから、根性を見せるべき。これからのECサイトは、泥臭く売上を取りにいかなければ売れなくなる。だから売れる方法を模索しすぎるな。ガッツを見せろ」という話をさせていただきました。
繰り返しになりますが、これからのEC運営は今まで以上に厳しい戦国時代に入ります。そのため、「生き残るためにはなりふり構えない状況」になっていくでしょう。
そんな中、立ち向かうプレーヤーは全員必死に売上を得ようとします。そんな時代に「方法論」を知っていても、それだけで売れるはずはありません。簡単なハックでやり過ごせる期間はもう終わったのです。
だからこそ、マインドとして不可欠になるのが根性論である。もし、その意味合いを理解せずに「根性論なんて古臭い」といっているのであれば、商売は頭打ちしてしまうでしょう……というのが、前回の記事で伝えたかったことでした。
今回の記事ではそこからさらに深掘りし、「根性を出す方向性はどこか」という話をしたいと思います。
「施策が空回りしている」と思ったら何を振り返るべきか
ひとりECをやりながら他のEC運営者の話を聞く中で、「ちょっと残念な運用をしている人」に共通している項目があります。
何が「ちょっと残念」なのかというと、「お客様に選ばれている理由がわかっていない」のです。インターネットで商売をしていると忘れがちですが、スマートフォンやパソコンの画面の向こうには、お客様(=人間)がいます。
人間には感情があり、何か行動を起こす際には必ず「何かしらの理由」をもって動いています。「ちょっと残念」な運用をしている人は、それを理解しておらず、コミュニケーションや施策にも落とし込めていないなと思うのです。
たとえば、
- 商品を購入してくれた理由
- 問い合わせをしてくれた理由
- SNSをフォローしてくれた理由
といったように、行動一つひとつの理由にフォーカスすると、お客様のニーズが見えてきます。ヒントが詰まっているにもかかわらず、「なぜ選ばれているのかわからない」「なんとなく売れている」という状況は、お客様に対する解像度が低いままなので良くありません。たとえ今は売れていたとしても、顧客理解ができていないがゆえに売れない状態が、遅かれ早かれ訪れるでしょう。