越境ECでも根強い人気を誇る日本のデザイナーズブランド
日本のECの中でも、主要なカテゴリーとして定着しているファッション・アパレル。BEENOSが毎年発表している「越境EC ヒットランキング」でも、常に上位を占めています。たとえば、「ISSEY MIYAKE」や「A BATHING APE」といったブランドは、海外の人々から根強い人気があります。
一方、こうしたメジャーなブランドだけでなく、新興ブランドを含む日本のデザイナーズブランドを買い求める海外の人々も一定数存在します。今回は、こうしたアパレルブランドの通販事業をサポートするファッションECプラットフォーム「Salesnauts」の運営企業、合同会社オカシミが取り組む越境ECや、アパレルECの特徴、有効なプロモーション施策などについて、同社の代表社員 木村智久氏に話を聞きました。
アパレルセレクトショップの商習慣に最適化 「Salesnauts」
「Salesnauts」は、アパレルセレクトショップの商習慣に最適化した、システムと運用支援をワンストップで提供するサービスです。アパレルセレクトショップがEC販売時に抱える課題の解決と価値提供に向けた、機能改善・運営支援をEC担当者と二人三脚で行っています。同サービスは、当社が提供する「Buyee connect」とも連携しており、利用する事業者であれば無料で越境ECを始めることが可能です。
「当社のもとには、コロナ禍前から越境ECの要望が寄せられていました。当時、国内アパレルブランドの多くがまだ海外販売に対応していなかったものの、越境ECで成功する他社アパレル企業の事例を目にした『Salesnauts』導入企業が、海外需要を見込んで対応を希望していた状況です」
そんな中、2020年初頭より新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国内アパレル市場の動きは大きく変化しました。インバウンド消失、店舗の一時休業による売上の鈍化が後押しとなり、海外販路拡大の需要はさらに高まったことから「Salesnauts」でも越境ECの導入を決意。今では、利用企業の8割が「Buyee connect」を使って越境ECに取り組んでいます。