ECの本質の1つ、今回は「決済」です
今回はECの決済に注目してみたいと思います。
前回の配送同様、決済というのはECにおけるオンラインとオフラインの重要な接点の1つです。 というよりも、ユーザーから見たECの本質的な機能は「商品検索」「決済」「配送」の3つしかありません。
ゼロスタートでは、そのうち「商品検索」部分にフォーカスしてソリューションを提供しています。前回は配送でしたので、今回は決済を取り上げてみようという次第です。次回以降のテーマに悩みそうですが。
決済とは
その前に、まず決済とはなにか考えてみます。そもそも買い物というのは、お店が商品を消費者に渡して、消費者がお金をお店に渡すという取引です。
ECの場合、前者が配送で後者が決済です。配送と違って決済は、実店舗でのショッピングでも発生します。ここが配送と決済の大きな違いです。
一番簡単なのは現金払いだけど、ECでは使えない
決済の一番簡単な方法は現金払いです。実店舗でのショッピングはかなりの割合が現金払いですが、ECでは現金払いができません。現金の受け渡しをするデバイスがあったら、相当便利だろうなとは思いますが。
このため、ECでは現金以外の何らかの方法で決済をする必要があります。
挙げてみると、
- 銀行振込
- 郵便振込
- カード払い
- コンビニ払い
- 携帯キャリア決済
- プリペイドカード
など様々な決済方法があります。
カード払いや銀行振込は、「決済代行」事業者経由で
実際のECの決済では、「決済代行」事業者を経由して決済しているケースがほとんどです。決済代行事業者は、上記の様々な決済方法を一括して処理してくれます。
店舗からすると、個別に全部契約や審査を経てシステム的に接続するよりは、手数料を払ってでも、決済代行サービスを使うほうがメリットが大きいケースが多いでしょう。
宅配業者が決済する「代引き」
もう1つの決済手段に代引きがあります。前回取り上げた「配送」を担う宅配事業者が決済までやる形態です。もちろん決済代行事業者が代引きもカバーしているケースもなくはないですが、その他の決済手段に比べてカバー率はかなり低いようです。
店舗からすれば商品発送でいずれにせよ宅配事業者との取引きはあるので、決済代行事業者が代引きをカバーしていなくてもさほど困らないとは思います。代引きは商品の受け取りと決済が同時に行われるので、実店舗の取引に近いですね。
この「決済代行」は店舗側のためのサービスです。実際にはユーザーの決済も決済代行事業者を通るのでユーザーのためのサービスでもありますが、契約して導入するのはあくまでも店舗です。