楽天グループが運営するフリマアプリの楽天「ラクマ」は、2020年8月1日から2021年7月31日の1年間で「トレーディングカード」を出品または購入したユーザー8,774名を対象に、意識調査を実施した。
楽天「ラクマ」では、中カテゴリである「トレーディングカード」の取引が急拡大している。なかでも同カテゴリ内の小カテゴリ「BOX/デッキ/パック」において、同期間の取引数は前年比で約5.2倍に伸長。主に20~30代の男性が取引をけん引している。
きっかけは「子供の頃に好きだったキャラクターに再びはまった」人が約4割
「トレカを楽しむようになったきっかけ」について質問したところ、もっとも多い回答が「子供の頃に好きだったキャラクターに、近年再びハマったから」(40.4%)だった。
人気のカードブランドは1位「ポケモン」、2位「遊戯王」、3位「ドラゴンボール」
どのようなブランドのカードが人気なのか調べるため、「もっとも好きなカードのブランドはどれか」を質問したところ、1位「ポケモン」(45.5%)、2位「遊戯王」(22.2%)3位「ドラゴンボール」(6.8%)という結果に。前述の回答を裏付けるように、20~30代男性に幼少期から親しまれるキャラクターの「トレーディングカード」の人気があることがわかる。
トレカにお金を使うようになった理由 「子供の頃より経済力が付いて、お金を自由に使えるようになった」が約5割
「トレカにお金を使うようになった理由について」たずねたところ、もっとも多い回答が「子供の頃より経済力が付いて、お金を自由に使えるようになったから」(50.7%)。「ポケットモンスター(ポケモン)」は今年で25周年、「遊戯王」は昨年20周年を迎えている。子供の頃にこれらのキャラクターを好きだった人たちが大人になり、これらのカードを自分のお金で「大人買い」できるようになったことが、同フリマアプリで取引が活性化している理由のひとつと考えられる。
フリマで買う理由は「特定のカードを指名買いできるから」が6割超
同フリマアプリでトレカを購入したことがある人(7,397名)に「楽天『ラクマ』でトレカを買う理由について」うかがったところ、もっとも多い回答が「特定のカードを指名買いできるから」(64.9%)という結果に。次に多かったのが「カードショップへ行く時間が省けるから」(48.1%)、3位が「品数が多いから」(29.5%)だった。また、「安く買えるから」(3.2%)、「楽天ペイ/楽天ポイントが使えるから」(0.2%)という声も挙がっていた。
楽天「ラクマ」で売りやすい理由は「薄いので配送料が安く済むから」が約6割
「トレーディングカード」を楽天「ラクマ」で売ったことがある人(7,076名)に「楽天『ラクマ』で売りやすい理由について」うかがったところ、もっとも多かった回答が「薄いので、配送料が安く済むから」(64.6%)だった。普通郵便の規定内サイズであれば、84円切手のみで送ることも可能で、厚さのある商品に比べると配送コストが抑えられることが、フリマアプリで「トレーディングカード」を売りやすい理由であることがわかった。
また、「オンラインで売り買いできるから」(50.1%)が2位となり、全国どこでも場所を問わないことや、コロナ禍で外出する機会が減っているなかでも売り買いできることが、フリマアプリでのトレカ人気の追い風となっていると考えられる。
3位は「かさばらないので、すぐに売れなくても(在庫を持っていても)保管に困らないから」(34.8%)。同フリマアプリでは、スニーカーなどのファッションアイテムも人気があるが、「トレーディングカード」の場合はかさばらない分、より場所を取らないというメリットがあることがわかった。また、「販売手数料が安いから」、「ショップで買い取ってもらうよりも高く売れるから」という声もあった。
コロナ禍でカードゲームのオンライン対戦をするようになった人は約1割
「コロナ禍で、トレカの遊び方に変化があったか」と質問したところ、約7割の人が「特にない」と回答。カード収集を目的にしている場合、コロナ禍の影響をさほど受けずに続けられる趣味の活動といえる。一方で、11.5%が「オンライン(ZOOMなど)で対戦することが増えた」と答え、コロナ禍ならではの楽しみ方をする人も増えたことが判明した。
調査概要
- 調査エリア: 全国
- 調査対象者: 楽天「ラクマ」ユーザー
- 回収サンプルサイズ: 8,774サンプル
- 調査期間: 2021年8月30日(月)から8月31日(火)