エヌピーディー・ジャパンは、2021年1-6月のスポーツシューズ・アパレル市場概況分析レポートを2021年9月16日に公表した。
スポーツシューズ・アパレル市場規模、2021年1月-6月は前年同期比4.3%増
日本の2021年1-6月のスポーツシューズ・アパレル市場規模は5,764億円で前年同期比4.3%増と、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた前年同期の12.8%減から回復を示した。ただし2019年同期比では9.0%減で、まだコロナ以前の水準には回復していないことがわかる。
オンライン市場は売上前年同期比8.5%増、2019年同期比では10.8%増
購入経路を見ると、オンラインでの購入金額が前年同期比8.5%増と大きく増加。また2019年同期比では10.8%増となる。しかしオフラインでは前年同期比0.7%増、2019年同期比では20.6%減と市場規模が大きく減少しているため、スポーツシューズ・アパレル市場全体としてはマイナスとなった。
製品別ではアパレルが前年同期比5.3%増
製品別に見ると、アパレルが前年同期比5.3%増と大きく成長。一方2019年同期比ではアパレルは12.0%減と大きな減少幅となっており、アパレルは2020年での落ち込みが大きかった分、2021年での回復も大きいことがわかる。一方シューズは前年同期比で は3.6%増に留まったものの、2019年同期比では6.6%減とアパレルに比べ落ち込み幅が小さく、市場を下支えした。
エヌピーディー・ジャパンのスポーツ事業部アカウントマネージャーである伊藤和正氏は、次のようにコメントしている。
「スポーツシューズ・アパレル市場規模は2019年上半期以降初めて、増加に転じました。今後の焦点は2019年の市場規模を超えるのがいつかという点になっていきます。もし仮に2021年1月-6月は前年同期比4.3%増という成長ペースが続いた場合、2019年の市場規模が回復するのは2023年下半期となりますが、今後ワクチンの接種率が高まるにつれ、行動規制の撤廃など市場にポジティブな政策も予想されるため、より早い市場規模の回復も期待されます。」