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ラベルレス飲料市場は環境負荷低減やユーザーの利便性向上から採用増で前年比2.4倍に拡大/富士経済調査

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、コロナ禍により飲用シーンや消費者ニーズが大きく変わった清涼飲料市場について「環境配慮」「イエナカ」「経済性」「健康性」というキーワードを軸に横断的に分析した。その結果を「飲用シーン・消費者ニーズ別清涼飲料カテゴリー分析調査」にまとめた。

 なお、清涼飲料全体市場の詳細については「2021年 清涼飲料マーケティング要覧」でまとめ発表した。

調査結果概要

ラベルレス飲料

 環境負荷低減やラベルをはがす手間が不要になるといったユーザーの利便性向上などの利点がある、ラベル包装がないPETボトル飲料を対象とする。

 アサヒ飲料が2018年にラベルレス飲料を発売したことで市場が立ち上がった。2020年は主要メーカーが相次いで商品を発売しており、市場は拡大した。ケース販売が主流だが、法令に基づく義務表示を首掛けラベルや小型シール式ラベルなどにすることでバラでの販売も可能になっている。通販などでケース販売の需要が高い茶系飲料やミネラルウォーター類、炭酸飲料を中心に、徐々に採用カテゴリーの広がりがみられる。

 メーカーが主要ブランドで展開しており、採用ブランドが増えることで市場は成長が続くとみられる。バラ売りではパッケージでの差別化が難しくなることや、十分な情報を消費者に伝えきれないことから、今後もケース販売が中心になるとみられる。

ノンアルコール飲料

 市販用のノンアルコールビール、チューハイやカクテルテイストなどのノンアルコールドリンクを対象とする。

 従来、運転の休憩時や食事中などで、アルコールを飲みたいが飲めない場合の代替として飲用されるケースが多かった。2020年は健康志向の高まりを背景に、リフレッシュ時やアルコールの摂取を控える際の飲用など、巣ごもりによるイエナカ需要が増加したことで、市場が拡大。2021年以降もイエナカ需要により、伸びが続くとみられる。

 ビールの代替需要が底堅く、ノンアルコールビールが中心。ノンアルコールドリンクは、清涼飲料との差別化が難しいこともあり伸び悩んでいたが、2020年はRTD(Ready To Drink/購入後そのまま飲める缶やペットボトル入り飲料)に慣れ親しんだ若年層を中心にイエナカ需要を獲得したことで例年以上に伸びた。

嗜好飲料/嗜好品

 コーヒー飲料(缶コーヒー・リキッドコーヒー)や茶系飲料の嗜好飲料、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、ポーションコーヒーや、緑茶、麦茶、紅茶などの茶葉、ティーバッグ、インスタントティーなど嗜好品を対象とする。

 嗜好飲料は、リキッドコーヒーや日本茶、麦茶がけん引してきたが、2020年はCVSや自動販売機などでの販売不振により、市場は前年比で1,500億円以上縮小した。特に、缶コーヒーが大きく落ち込んだ。2021年以降も缶コーヒーは落ち込みが続くものの、市場は緩やかに回復していくとみられる。

 嗜好品は、リキッドコーヒーへのシフトによるインスタントコーヒーなどの不調、緑茶を中心とした茶葉の需要減退が続いていたが、2020年はコロナ禍からイエナカ需要が増加し、レギュラーコーヒーや茶葉などが経済性の高さから伸び、前年比6.3%増となった。2021年以降もイエナカ需要により、伸びが続くとみられる。

調査概要
  • 調査方法:同社専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
  • 調査期間:2021年4月~6月
  • 調査対象:

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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