PalantirとDataRobotが新たなパートナーシップを締結。需要予測モデル作成の高速化と敏捷性の実現を目指す。
PALANTIRは、データ駆動型の事業運営と意思決定を可能とする先進的プラットフォームを構築する世界的なソフトウェア企業であり、DataRobotはエンタープライズ向け人工知能(AI)のリーディングカンパニーであり、AIイノベーションを競うグローバル企業に信頼性の高いAI技術と投資利益率(ROI)を実現するサービスの提供を行っている。
2020年、サプライチェーンや消費者需要、輸送ロジスティクスなどが急速に変化したことで、企業は将来の需要予測に関するアプローチについて、再考を余儀なくされた。この課題に小売業者が取り組むことを支援するため、DataRobotとPalantirはパートナーシップを締結し、新たにカスタムフレームワークを開発した。このフレームワークにより、企業は一段と敏捷性に優れた需要予測戦略を実行することが可能になり、手作業によるデータクリーニングや1回限りのモデル作成にかかる時間とリソースを削減できる。
本フレームワークはPalantir FoundryとDataRobotが誇るモデル開発機能の最大の強みを結集させたもので、小売業者は容易に更新可能なデータドリブンの予測モデルを単一のプラットフォームからわずか数分で作成し、テストすることが可能になる。
まず、Palantir FoundryのSoftware Defined Data Integration(ソフトウェア定義データ統合)を活用して、複数ある膨大な既存データセットを統合し、高品質のデータアセットを迅速に作成。その後、統合されたデータアセットをDataRobotのAugmented Intelligence(拡張知能)テクノロジーに連携することで、人間であればひとつのモデルを作成している間に、何百という予測モデルを学習させ、作成することが可能となる。時系列モデルを作成し、複数のデータ型をモデル開発に組み入れるDataRobot独自の技術により、需要予測機能が劇的に向上する。
そして、最適なモデルをFoundryに送り返し、オペレーションワークフローに取り込むことで、ビジネスユーザーに膨大なデータとAIモデルを提供。こうしたモデルは、常にDataRobotによってアップデートと学習が継続的に行われるため、関連性が維持されたまま組織の統合データアセットに戻される。その後のプロジェクトは、Foundryのデータアセットと以前のモデリング結果を活用できることから、将来のモデル作成をさらに加速する。