クラウド在庫管理SaaS「ロジクラ」を運営する株式会社ロジクラは、STRIVE、三井住友海上キャピタルからの第三者割当増資と金融機関からの融資により、総額3.6億円の資金調達を実施したことを発表した。また、佐川グローバルロジスティクス(以下、SGL社)と業務提携したこともあわせて発表した。
今後は、「変革期における小売のニューノーマルを創る」というビジョンのもと、事業拡大・採用の強化をさらに加速させていくという。
同社は「ロジクラ」を展開し、小売事業者・倉庫事業者が利用している。「ロジクラ」では、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までのすべての物流オペレーションを一元管理し、倉庫業務の効率化を支援する。
昨今では、新型コロナウィルスの影響もあり小売市場で供給活動に大きな変化が生じるなか、事業者はECの立ち上げが必須となりつつある。そのようななかで、事業者はチャネルや在庫の分散という課題に直面し、在庫管理はより複雑化している。同SaaSでは、分散された在庫の全体最適を図ることで、小売店舗、倉庫業にも対応し、オムニチャネルでの物流作業をサポートする。
また、昨年秋からは「3PLパートナープログラム」を開始し、倉庫探しに困っている通販事業者向けにパートナー倉庫の無料マッチングもスタートさせ、これまでに全国100拠点以上の倉庫事業者と連携し、多様な物流ニーズにマッチしたサポートを行っている。
ECフルフィルメントサービス「XTORM」をSGL社と共同で開始
今回のSGL社との業務提携により、SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を活用したECフルフィルメント「XTORM(エクストーム)」を共同で開始した。
同サービスでは、佐川急便の大型中継センターと直結していることで、最短、当日でのスピード配送を実現するだけでなく、EC特有のセールなどでの急激な入出荷増にも対応可能なキャパシティを固定費ゼロの従量課金制で利用することができる。さらに同SaaSとShopifyなどの通販カート・受注管理システムを連携させることで、出荷の自動化を実現することも可能とのこと。