アリババグループ傘下の「Lazada(ラザダ)」は、同じくアリババグループ傘下のスマート・ロジスティクス企業である菜鳥国際と提携し、物流サービスを全面的に刷新。多くの日本のマーチャントが抱える問題点を解決すべく、費用、時間、労力すべてを削減できるワンストップのエンドツーエンド・物流ソリューションを提供開始した。これにより、物流サービスの対象範囲が関東だけでなく関西へと大幅に拡大する。
「ファーストワンマイル」サービスでドロップオフから新たにローンチした「ピックアップサービス」まで、より多くの選択肢が提供されたことにより、マーチャントにより身近な物流体験を提供。アリババ経済圏の成長の副産物として物流ネットワークが発展したことで、Lazadaの物流ソリューションであるLGS(Lazada Global Shipping)が日本マーチャントの東南アジア市場への参入支援を継続することが可能となる。
同社はこれまで、日本のビジネスパートナーが越境ECに取り組む際に直面する課題の解決を重視し取り組んできた。今回開発した物流サービスシステムのアップグレードは、日本の越境マーチャントがより利便性の高い集荷、配送、エスクローのサービス体験を実現。同時に、Eコマース・プラットフォームとして独自の物流ネットワークと、菜鳥国際を介して、日本におけるピックアップとドロップオフサービスを提供する。
同社は2021年1月月初に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を含む首都圏(1都3県)を対象に、ピックアップサービスの提供を開始。1月14日には、大阪市内の主要24区で、オンラインピックアップサービスを提供開始した。今後は、同サービスを日本のほかの地域にも拡大していく。
今回のアップグレードは、主に次の3つの側面から日本マーチャントのサービス体験を強化するという。
「ファーストワンマイル」のコスト削減
物流アップグレードにより、日本国内の物流コストの高さに起因する「ファーストワンマイル」コストの問題に対応。関東だけでなく関西に至るまでマーチャントにドロップオフとピックアップサービスを提供することが可能になった。
ワンストップサービスによる業務の省力化
ワンストップ物流サービスによりマーチャントは、手動で物流追跡番号を入力するなど面倒な業務が不要に。ピックアップサービスを利用する、または日本国内にある物流センターに荷物を預けるだけで、同社の物流システムを通じて商品を東南アジア6ヵ国の消費者に届けることが可能となる。
独自の物流システムによる迅速な通関手続き
菜鳥の物流基盤をはじめとするアリババ生態圏との相乗効果を発揮し、通関サービスを継続的に改善。より安定した速やかな発送と履行率の向上を実現させることで、日本マーチャントをサポートする。