「アサイー」はポリフェノールの含有量が非常に多く、抗酸化作用による細胞の老化防止が期待され、美容に関心の高い女性を中心に需要が高まっている。2013年の市場規模は2012年比2.3倍の36億円となった。2014年以降も、果実系飲料を中心にアサイーを使用した商品は増加していくと予想。2014年は2013年比58.3%増の57億円を見込む。
「糖質オフ・ゼロ」は糖質制限ダイエットブーム等により注目。ローソンの「ブランパン」の様にブラン(小麦の外皮)を使うことで低糖質を訴求するような商品が好調である。今後も市場は拡大を続け、2014年に2013年比7.4%増の2,444億円が見込まれる。
「希少糖」はブドウ糖や果糖と同じ単糖の一種で、自然界に微量しか存在しない単糖のこと。血糖値の上昇、糖尿病の予防・改善、肥満対策などの効果が期待される。2013年に希少糖を含むシロップの大量生産が可能になったことから、大手メーカーが採用、伊藤園の「希少糖ソーダ」、カバヤ食品の「希少糖キャンディ」など2014年は14億円を見込む。
「ユーグレナ」は和名ミドリムシ。ビタミン14種、ミネラル9種、アミノ酸18種、不飽和脂肪酸などの栄養素が59種類含まれ、栄養補助食品やサプリメントの原料として期待されるほか、航空バイオ燃料の開発が行われている。
本調査は、2014年3月~5月、富士経済専門調査員による業界関連企業、団体へのヒアリング調査で実施、まとめた「ウエルネス食品市場 2014」は、書籍版が12万円+税、PDF/データ版が13万円+税、書籍版・PDF/データ版セットが14万円+税となっている。