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Shopifyが2021年のコマーストレンドを予測 ローカルビジネスと若年層の動きが今後の鍵に

 Shopify Japanは、12月9日にShopifyで集計したデータから見る「日本の消費者の購買傾向」と、2021年に 向けた「5つのコマーストレンド予測」を発表している。

 Shopifyは、100万人以上存在する世界中のマーチャントのデータの集計に加え、世界各国の消費者へのアンケート調査を実施。調査結果の中では、新型コロナウイルス感染症の拡大により浮き彫りとなったトレンドと、それらを受けマーチャントがビジネスを適応させる方法を探っている。

 2021年に向けた「5つのコマーストレンド予測」の詳細は下記の通り。

予測1: eコマースの伸びにともない、若い消費者層がビジネス環境を変えていく

 調査結果によると、グローバルの消費者の84%がオンラインで買い物を行っており、46%は対面で買い物することに不安を感じているとのこと。79%は、この先6ヵ月間も定期的にオンラインでの買い物を続けるつもりと答え、多くの消費者は実店舗での買い物スタイルに戻ることをためらっていると見られる。オンライン購入へのシフトは、18歳~34歳までの若年層がけん引しており、今後のブランドビジネスの方法に変化を与えるとレポートでは言及されている。

 なお、日本の消費者は新型コロナウイルス感染症拡大以降、42%がオンラインでより頻繁に買い物を行うようになったと回答。若年層においては、59%がオンラインでの買い物の頻度が増えたと答えている。一方で高年層(55歳以上)は、新型コロナウイルス感染症拡大以降も68%が実店舗で買い物をしており、62%の消費者が「この先6ヵ月間で実店舗の買い物を続けるだろう」と回答している。

予測2:実店舗での小売販売は転換期を迎え、地域のビジネスに新たな機会が生まれる

 グローバルの調査結果によると、変化に強い小売店はお客様のニーズに応えるためのテクノロジーやエクスペリエンスを追求する傾向が見られ、新たな受取方法や配達方法を提供するストアが急速に増加。日本においても54%の消費者が「地域のビジネスから購入することは経済を助けるために必要」と考え、39%が「支援するため、地域に根ざしたビジネスを探している」と回答している。

予測3:消費者は個人経営のストアで買い物をしたいと考えている

 個人経営のビジネスを応援したい消費者はグローバルで50%いる一方で、実際に購買行動に移した消費者はわずか29%。依然として大手小売業者やオンラインマーケットプレイスでの購入が多くを占める中で、パンデミック時代の購買行動が定着するとともに、個人経営ビジネスの成長が期待できるとShopifyは分析している。利便性や信頼性確保に役立つ要素として、同社は「スピーディーな無料配送」、「会話型コマース」、「購入可能なSNSなどの機能」を挙げている。

 なお、日本の消費者の購買における重要な要素としては、「無料配送(60%)」、「配達日に関する明確な情報(38%)」、「迅速な返品対応(33%)」が支持を集め、若年層においては「スピーディーな配送(78%)」、高年層においては「無料配送(66%)」が重要視されている。

予測4:より多くの消費者が消費行動を通じて意思表示をする

 レポート内では、グローバルの消費者の53%がグリーン商品やサステナブルな商品を選んでいると発表。この傾向は若年層において顕著となっており、日本の調査では、若年層の42%がグリーン商品やサステナブルな商品に対し「買い物するときに好意的にとらえる」と回答している。一方で、同回答に対する全体の数値は26%と世界的に見ても低く、日本以外でもっとも低い数字を記録したニュージーランド(40%)とも大きく結果を引き離している。

予測5:現代の金融ソリューションは、ビジネスおよび消費者の銀行取引、金融取引、および融資のありかたを変える

 グローバルの調査結果によると、外部からの融資を申請したマーチャントの24%が「銀行または金融機関は私が抱えるビジネスニーズを理解してくれない」と回答。販売歴が5年以上のマーチャントの60%は、オンライン決済サービスやアプリ(PayPal、Venmoなど)を活用しているという結果が出ている。

 また、アメリカ国内においては、ミレニアル世代の男性を中心に後払いの決済手段の人気が増加。同オプションを提供するShopifyマーチャントの数は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年3月中旬以降、60%増加しているとのこと。

調査概要

  • アンケート回答者:日本、インド、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカ、カナダに在住する計1万55名の消費者(18歳以上)(ひとつの市場につきn=1,000の最小値、ただしオーストラリアはn=803、ニュージーランドはn=216。各市場のデータは、調査国の消費者の動向が正しく反映されるように、国勢調査結果に基づき性別および年齢の構成を調整)
  • 回答期間:2020年9月9日~9月28日

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