凸版印刷と、凸版印刷のグループ会社であるONE COMPATH(ワン・コンパス)は、ONE COMPATHが運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」の利用者を対象に、買い物に関する意識調査を実施。新型コロナウイルス感染拡大前(以下 コロナ前)と現在で、どのような変化があったのかを中心に調査を行った。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
コロナ前より来店頻度減少 「ほぼ毎日」半減し「週に1回」が9.4ポイント増加
コロナ前と現在におけるスーパーの来店頻度の設問において、コロナ前に「ほぼ毎日」買い物に行っていた割合は21.7%、コロナ禍の現在では12.3%となり、半減したことが明らかになった。また「2~3日に1回程度」は49.0%から47.3%と1.7ポイントの減少となった。
一方で、「週に1回程度」は24.5%から33.9%と9.4ポイント増となったほか、「月に2回程度」は1.3ポイント増、「月に1回程度」は0.3ポイント増とそれぞれ増加しており、全体的に来店頻度が低くなっていること判明した。
店舗の滞在時間も減少 「20分未満」が約1.5倍に
買い物における店舗での滞在時間の変化では、「20分未満」が31.9%から45.7%と約1.5倍(13.8ポイント増)になったのに対し、「20~30分未満」が36.3%から33.7%と2.6ポイント減、「30分以上」(「30分~1時間未満」「1~2時間未満」「2時間以上」を合算)では、31.8%から20.6%(11.2ポイント減)と3分の2に。20~30分ほどを分岐として、滞在時間が減少傾向であることがうかがえる。
買い物時間長くなった人も チラシが少ないことや頻度を抑えたことが原因か
滞在時間の変化の理由について、39.7%が「コロナウイルス感染症リスクを避けるため短くなった」、21.7%が「以前より計画的に買い物するようになり短くなった」と回答。一方、店舗での滞在時間が長くなったという回答も見られた。
理由として「チラシが少なくなり、計画が立てづらく長くなった」が6.0%、「行く頻度を抑えた分滞在時間が長くなった」が2.0%という結果に。さらに、1.4%と少数ながら「外出先が減り、買物を楽しむため長くなった」という回答もあったという。
計画的に買い物する人が増加 「予定していたものだけを購入」約2倍に
スーパーでの買い物方法について、「予定していたものだけを購入」「予定していたものと、店頭で見たもの半々ぐらいを購入」「8割は予定せず、店頭で判断したものを購入」のうち当てはまるものを選択してもらった。結果として、「予定していたものだけを購入」が16.1%から30.4%と約2倍(14.3ポイント増)に急増し、「8割は予定せず、店頭で判断したものを購入」が20.3%から9.2%(11.1ポイント減)と半減。事前に買う物を決めてからスーパーに行く人が増えていることがわかった。
買い物先を「変えた」1割 店選びの決め手は「近い」「感染症対策レベル」も重視
買い物をするスーパーに変化があったかを問う設問では、90.1%が「今まで通り同じお店で購入している」と回答した一方、9.0%が買い物場所を変えたと回答した。(「一部商品についてお店が変わった」「今までと違うお店で購入している」を合算)。
買い物をするスーパーを「変えた」と回答した人(n=4,528)を対象に、何を店選びの決め手としているかを聞くと、「近い、行きやすい」が67.7%となり、外出する時間や移動にかける時間を短縮化したいという意向がうかがえる。また、42.8%が「コロナウイルス対策が行き届いている」、39.3%が「清潔」、29.0%が「空いている」と続いた。
調査概要
- 調査エリア: 全国
- 調査対象者: 「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
- サンプル数: 合計有効回答サンプル数 50,431名(直近3ヵ月で実際にスーパーに訪れたと回答した人)
- 調査期間: 2020年8月4日~8月17日
- 調査方法: インターネットリサーチ