GROUNDは、 三菱倉庫とGROUNDが自社開発を進めるAI物流ソフトウェア『DyAS(ディアス)』を活用した共同実証実験を実施。2021年3月までに三菱倉庫が有する既存物流倉庫へ同システムを提供予定だと発表した。
今回の共同実証実験は、 三菱倉庫が有する物流センターにおいて2019年11月から2020年2月の4ヵ月間実施。 三菱倉庫が有する倉庫・物流センターにおけるノウハウとGROUNDのAI物流ソフトウェア『DyAS』を組み合わせることにより、 出荷実績をAI分析し、 倉庫管理責任者に代わって最適な在庫配置をシミレーションするとともに、 効率的なピッキングオーダーの組み合わせと作業動線削減による倉庫内作業の生産性向上を図った。
今後は、 2020年5月を目途に作業効率の高い在庫配置と生産性の高い作業指示などについてさらなる実証実験を行い、 その結果を評価・検証した上で、 2021年3月までに三菱倉庫が有する既存倉庫での『DyAS』本格導入を目指す。 また、 将来的には、 三菱倉庫が重点分野とする「医療・ヘルスケア」「食品・飲料」「機械・電機」などを取り扱う複数物流拠点へ『DyAS』を順次展開する予定。
Eコマースが人々の生活を支える社会インフラへと成長するとともに、 それを支える物流業界は人件費や宅配費用の高騰、 物流施設管理者においては膨大な在庫管理や複数リソースの稼働管理といったさまざまな課題に直面しており、 個々人の経験やノウハウに基づく従来の対応だけでは課題解決が困難な状況である。 同時に、 有事の際にも動き続ける持続可能な物流の構築も喫緊の課題として注目を集めている。
こういった背景を踏まえ、 三菱倉庫は「MLC2030ビジョン」における成長戦略のひとつとして「業務プロセスの改善と新技術の活用促進」を推進。 また、 GROUNDは、 AIやロボットの活用に基づくLogiTechソリューションの企画・開発・提供や次世代型物流プラットフォームの構築を通して、 すべての人にとって永久に持続可能な物流・ECの未来創出を目指しているとのこと。