Hacobu(ハコブ)は、物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」のシステム基盤を刷新。「外部サービスとの連携」「既存サービスの機能多様化・実装のスピードアップ」などが可能になる。すでに一部サービスは新基盤上で稼働、 今後2020年夏までに各サービスを新たな基盤上で提供していくとのこと。
MOVOは、 SaaS型の物流管理ソリューションとして、 待機時間でトラックを効率的に稼働させられない問題、 トラックが手配しにくい問題、 そしてトラックの位置情報を把握できない問題等を解決するためのクラウドを提供している。
物流業界はメーカー、 卸、 運送会社、 小売などさまざまなプレイヤーが協働してサプライチェーンを構成。 Hacobuでは、個社の合理性を追求するのではなく、 業界、 事業者の枠を超えてサプライチェーン全体の最適化を目指す必要があり、オープンAPIによる物流業界の多様なサービスとの連携がサプライチェーン全体の最適化につながるとの考えを持っている。今回の「MOVO」のシステム基盤の刷新はその一歩として実施。
システム基盤の刷新にあたり、 プログラミングコードをゼロベースですべて書き直し、 それらを支える技術スタックもすべてモダンなものに刷新した。
新基盤によって実現すること
外部とのサービス連携
API公開により、 企業間物流にかかわる外部サービスと「MOVO」との連携が可能に。 すでに発表しているSAPの基幹システムとの連携や、 ライナロジクス社の完全AI自動配車システム「LYNA CLOUD」との連携など、 外部サービスをシームレスに利用することが可能となる。
MOVO内のサービス間連携
現在「MOVO」上で提供しているサービスを連携。 たとえばトラック予約受付サービス「MOVO Berth」と動態管理サービス「MOVO Fleet」の連携として、 「バース予約に対する到着/遅延自動連絡」機能の実装等を予定している。
既存サービスの機能多様化・実装のスピードアップ
現在「MOVO」上で提供しているサービスにおいて、 よりスピーディに多様な機能を実装し、 素早くユーザーに提供することが可能になる。
すでに動態管理サービス「MOVO Fleet」は新基盤上で一部機能をリリース。これまで以上に「操作性の高いUIデザイン」「各種表示設定などの充実したカスタマイズ項目」「各種運転イベントの通知」などの機能を実現する考え。