パークアンドポートは、店舗向け仕入れプラットフォーム「PORTUS」をグランドリリース。これに合わせてインキュベイトファンド他1社を引受先とする第三者割当増資を実施、融資を含めた総額約3,000万円の資金調達の予定も発表している。
PORTUSは、セレクトショップや喫茶店、美容院、インフルエンサーなどが店舗で販売する商品を仕入れることができるプラットフォーム。9月に事前登録を開始し、現在参画ブランドは30ブランド超となっている。既存のB2Bプラットフォームにはない独自のバイイングサポートシステムとトライアルオーダー機能を備え、小売店が自由に簡単に店舗で販売する商品を取り揃えられるようなサービスを提供している。
PORTUSのバイイングサポートシステム
店舗登録時に入力した店舗画像、取扱ブランド、商材の売上構成比などから店舗の特徴量を抽出。特性にあった商品やブランドを分析し、サイト内でのレコメンドやサクセスチームからのコミュニケーションを通じて提案、バイイングの効率向上を行う。従来は電話やFAXで行っていた受発注業務や配送確認などの業務がシステム上で完結するため、コミュニケーションコストの削減ができる。
トライアルオーダー機能
取引前に、ブランドの代表商品を取り寄せて店頭で確認、顧客の反応をみた後に実際の発注を行うことができるフローを構築。従来の商品仕入れのシーンで新規開拓の障壁となっていた新規取引の煩雑なフロー、一定数量以上の買い取りを中心とした商流に変化を起こすことで、新しいブランドや商材を試しやすくし、小売店がより自由に取り扱い商品のバリエーションを広げたり、商品の量を増やしたりできるようにしている。
また、同社はプレシードラウンドとして、インキュベイトファンド及び他1社のベンチャーキャピタルを引き受け先とした第三者割当増資を実施。引き続き金融機関からの融資を実施し、増資および融資含めて総額3,000万円の資金調達を予定している。今回の資金調達により、バイイングサポートシステムの強化を中心としたさらなる開発と、パートナーサプライヤーの獲得および店舗へのサービス認知拡大を強化する。