サイバー・コミュニケーションズは、D2Cと共同で、2016年1月~12月における、日本のインターネット広告市場におけるデバイス(スマートフォン、PC)別広告費、広告種別広告費、ビデオ(動画)広告費の調査を実施し、その結果を発表した。調査の概要は下記の通り。
スマートフォン広告費とPC広告費の市場規模推移
電通の「2016年 日本の広告費」によると、2016年のインターネット広告媒体費は1兆378億円となっている。今回、サイバー・コミュニケーションズとD2Cがデバイス別市場規模を調査したところ、そのうちスマートフォン広告費は6,476億円(62%)、PC広告費は3,902億円(38%)となり、スマートフォン広告費が初めて6割を超えた。また、2016年と2015年で比較すると、2016年は、スマートフォン広告費が前年比130%、PC広告費が前年比93%となった。2016年のスマートフォンの広告費は2017年には前年比で124%の成長を遂げ、8,010億円になると推計された。
※対象期間は各年1~12月
※スマートフォン広告費には、タブレット広告費、フィーチャーフォン広告費を含む
※スマートフォン広告+PC広告の合計値は、電通「2016 年 日本の広告費」のインターネット広告媒体費より
※デバイス別広告市場規模は2012年、2013年:D2C独自推計、2014年以降:D2C・CCI独自推計より
動画広告費の推計・予測
インターネット広告市場において、近年、急速に成長していると考えられる、動画広告の市場規模に関して、推計を行った。2016年の動画広告費は、869億円となり、インターネット広告媒体費全体の8.4%を占めている。2015年の動画広告費は516億円であり、2016年に動画広告費は前年比168%と推計された。また、2017年の動画広告費は1,224億円となると予測され、前年比141%と、引き続き高い成長率を示すと推計された【グラフ 2】。
※対象期間は各年1~12月