インターネット広告事業を展開するファンコミュニケーションズの連結子会社、アドジャポンは、2017年4月3日午後12時より、ビデオアドプラットフォーム「viidle(ヴィードル)」を提供開始した。
ファンコミュニケーションズの調査では、個人アプリ開発者で月20万円以上収益を上げているのは全体のわずか0.64%しかいないことが明らかとなった。このことから、コンテンツをリッチ化し収益増につなげられていないアプリがいまだ多くあるという。
動画コンテンツなどのリッチコンテンツを運営するには運営コストの負担が大きいため、新たな収益源を作る必要がある。このような現状を踏まえ、ファンコミュニケーションズは、アプリ開発者が簡単に動画広告を掲載できるビデオアドプラットフォームサービス「viidle」を開発した。
viidleは、まずは既存アプリメディアの最優先課題である収益化をサポートする、モバイルアプリ向け動画広告メディエーションサービスとして提供する。アプリ開発者の収益増につなげ、ゆくゆくは費用がネックで動画コンテンツを運営できていないアプリメディアにも動画コンテンツホルダーになってもらい、消費者が良質な動画を楽しめるような仕組みを目指す。
動画広告は、訴求力の高さやブランドイメージの向上などから高い効果を期待されている広告フォーマットであり、日本の動画広告市場は、2013年には132億円だったのが2017年には1000億円、2020年に2000億円規模へ到達すると予想されている。メディア運営者、とくに個人アプリ開発者にとって、動画広告をアプリ内の広告枠に配信することは収益を大きく増やす機会につながると考えられ、viidleは、この広告効果と収益性に優れた動画広告によってアプリメディアの収益化をサポートする。
メディエーションとは、複数のアドネットワークからもっとも収益の見込めるものを自動的に選択して配信する仕組みで、viidleは世界中のあらゆる地域の消費者(メディア閲覧者)を対象に、提携する世界各国の動画広告ネットワーク在庫から独自のアルゴリズムで最適な広告を配信し、広告掲載メディアへの新たな収益を提供する。また、グローバル展開をするアプリメディアがメイン顧客層となるため、国ごとやアドネットワークごとの収益レポートの提供やviidle手数料の開示など、国際標準となっている高い透明性を担保することで、メディアのグローバル全体での収益性向上に寄与する。
viidleでは、まずは年内1,000アプリの利用を目指しており、今後は、動画コンテンツのホスティングや解析、効果測定、配信の最適化など順次提供し、コンテンツアプリメディアのためのインフラとしてメディアを支援していく予定だ。