バリューデザインは、モバイル・インターネットサービスを手掛けるネオスと協業し、メッセージングアプリ「WeChat(微信)」と連携したモバイルプリペイドカードのサービスを開発した。本サービスは、上海JR九州フードサービス(本社:中国上海市)が上海市内に展開する「赤坂うまや」に提供を開始している。
WeChatは、登録アカウント数が11億人を超えるスマートフォンメッセージングアプリで、既に日常的な決済ツールとしても浸透している。上海を中心に中国でのプリペイドサービス事業を展開するバリューデザインでも、今後の事業拡大に向けてWeChatと「バリューカードASPサービス」の連携を実現すべく、ネオスとのサービス開発を進めてきた。
ネオスのWeChatプラットフォームソリューションは、WeChat上でモバイルプリペイドカードを発行できるほか、すでに店舗で配布されているプラスチックカードをモバイル化することが可能。また、プリペイドカード機能に加え、ポイント機能の提供や「WeChat Payment(微信支付)」などを利用したオンラインチャージも行うことができる。
また、導入企業はWeChatの公衆号(公式アカウント)を利用し、ユーザーに情報を配信することやクーポンの配布などを行うことができるほか、WeChat上にECサイトの解説も可能。総合的なO2Oプラットフォームとして活用可能だ。
赤坂うまやでは、これらの機能を活用し、スマートフォンでのバーチャルカード利用のほか、来店ポイントの付与や、WeChatの会員情報と連携した誕生日などのクーポン配信などを顧客へ提供し、顧客とのコミュニケーションの活性化およびそれによる来店頻度の向上などを図るためのサービスが展開されている。