現在、企業は自社サイトのデータ解析において、CPC(Cost Per Click)やCPA(Cost Per Action)などの行動指標の把握にとどまることなく、ブランディングに資する知見を収集するために、サイト来訪者の属性データ(性別・年齢・未既婚・子ども有無など)を把握することに注力しはじめている。
これまでも、推定オーディエンスデータを用いた従来のサイト解析では担保しづらい正確性を補足するための手段として、企業が利用する各種サイト解析ツールやDMPに外部調査モニターの属性データを紐づけるサービスは存在していたが、いずれも分析結果に対して事後的に紐づけるものであり、サイト解析時に即座に属性データを活用できるサービスではなかった。
こうした状況を踏まえて、電通は、顧客企業が利用するサイト解析ツールに対して、外部調査モニターの属性データ(※)をリアルタイムに連係することができる新サービス「Agile Audience Analytics」を開発。電通マクロミルインサイトと共同で提供を開始した。
※1 属性データ:性別・年齢・未既婚・子ども有無など、調査モニターが自ら申告(登録)した正確な属性データ。個人の匿名性は担保された上で活用される。
「Agile Audience Analytics」では、日本最大級の外部調査モニターの属性データを任意のサイト解析ツールやDMPにリアルタイムで紐づけることができる。これによりネット広告戦略の立案段階で設定した当初のターゲットへの到達度を、より高精度かつタイムリーに把握でき、広告運用のPDCAをさらに高速化していくことが可能になる。
また、サイト解析ツールやDMPから抽出した任意の顧客セグメントと調査モニターの属性データを紐づけて調査対象者の選出を行うことも容易にできるため、追加施策としてアンケートを実施するなど、戦略の軌道修正に役立てることが可能になる。