Visaは、リオデジャネイロオリンピックに向けて、Visaアカウントでの決済を可能にする初の指輪型ウェアラブル端末を発表した。オリンピック大会およびパラリンピック大会唯一の決済プロバイダーであるVisaはリオ・オリンピックで活躍が期待される世界各国の45名のTeam Visaアスリート全員に指輪型の決済端末を配布する。
この指輪型決済端末は、NFC(近距離無線通信)を搭載しており、Team VisaのアスリートたちはNFC対応型決済ターミナルの近くで指輪をかざすだけで支払いを行うことが可能になる。指輪にはジェムアルト社製のマイクロチップを搭載した、マクリアー社設計の特許取得済みのNFC Ringを使用。NFCアンテナを内蔵することで非接触の決済が可能になっている。他の多くの決済用ウェアラブル端末と異なり、この端末は電池や充電を必要としない。また、水深50mまでの防水機能を備えている。
Visaがニューヨークで行われたイベントで発表した最新プロトタイプでは、Visaトークンサービスにより提供されるトークン技術を使用しており、トークン化された初の指輪型決済端末となる。Visaのトークン技術により、16桁のカード番号といった重要な決済情報は一意のデジタル識別子に置き換えて決済処理されるため、実際の口座の詳細情報が表に出ることはない。