電通の海外本社である電通イージス・ネットワークは、中国の有力モバイルEコマースマーケティング専門会社「VeryStar」(本社:上海市、正式社名:Shanghai VeryStar Internet Science and Technology)の株式60%の取得と、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化するオプションを電通グループが有することにつき、同社株主と合意した。
2011年に設立されたベリースター社は、ソーシャルを含むデジタルメディアを活用した広告コミュニケーションの企画・実施のほか、中国Eコマース大手のWeChatとAlipayの「モバイルプラットフォーム・デザインエージェンシー」に認定され、グローバルに展開する小売業者がこれらEコマースのプラットフォームを活用して実施するモバイル決済や、小売業者が消費者向けに行うCRM施策としてのEクーポンの発行、およびその効果を測るアプリケーションシステムの開発などを行っている。
電通グループは買収後ベリースター社を、グローバルネットワーク・ブランドの1つであるIsobar(アイソバー)のネットワークに組み込み、ブランド呼称を「VeryStar-Linked by Isobar」とする。アイソバー中国を中心とするグループ各社と連携し、世界第2位の広告市場・中国で高成長を続けるEコマース領域でのプレゼンスを高め、成長戦略を加速させていく。