今回のApp Annieの市場予測では、2015年から2016年の1年間で世界のモバイルアプリストアの収益総額は24%成長して509億ドルに達し、2020年には1000億ドルを突破する。特に、アジア太平洋地域におけるアプリ収益は、中国市場の成長に牽引されるかたちで、2020年までの5年間で2.5倍に成長し、575億ドルに達すると予測している。
カテゴリー別の収益では、依然としてゲームカテゴリーの割合が大きく、2015年には全アプリストア収益の85%以上を占めているが、今後は非ゲーム系のカテゴリがシェアを増していくと分析。これは音楽ストリーミング、動画ストリーミング、マッチング系アプリでのサブスクリプションモデルの成長によって牽引されるとしている。
また、アプリのエコシステムは、アプリストアの内部にとどまらず、Eコマースやアプリ広告といったアプリストアの外部にも大きく拡大。全世界のAndroidスマートフォンにおけるアプリの利用時間は2014年から2015年の1年間で63%増加しており、特に「メディア&動画」アプリでは93%利用時間が増加したほか、「交通」と「ショッピング」アプリでそれぞれ123%と160%と大きな増加が見られた。このことから、Eコマースや広告といったアプリストアの外側での収益も大きく成長していることが推測される。